政府は観光遊覧船の運行管理を全面的に見直せ!
北海道斜里町の知床半島沖で乗客・乗員26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が消息を絶ち多くの犠牲が出た事件は、報道を見る限り起こるべくして起きている。その原因の一つは専門職である船長などの乗組員が、費用価格を切り下げるために、賃金の安い期間雇用(非正規雇用)に置き換えられ、その結果運航する海域に不慣れなものが就航させ安全性が犠牲にされていることだ。これは2016年に長野県軽井沢町で15人が死亡したバス事故と共通している。また事故のKAZUⅠが40年前の船体であること、とりわけ波は穏やかな瀬戸内海用の船体で、外洋に使用していたこと、などは問題である。
さらに言えば事故を起こした運航会社「知床遊覧船」は無線アンテナが折れていて通信ができなかったこと、GPSが使えなかったこと、ゴムボートが備えられていなかったこと、船底に亀裂が入っていたことなど、多くの問題点が指摘されている。また荒天時の出港など運行管理面も問題が指摘されている。
観光船やレストラン船などを運航する「旅客不定期航路事業者」は、全国で560(2021年3月時点)にのぼる。これらすべてが同様の問題を内包しているのであるから、ことは重大である。重大な事故が起きるまで政府が何も手を打たなかったことも問題だ。とりわけ雇用の非正規化、期間雇用化は政府が推奨してきた結果であり責任は重大だ。
国土交通省は、観光船の運航会社への安全管理・運行管理・通信の確保を強化し、あわせてルールの厳格化と罰則強化、とりわけ船長は地元海域に精通した者にのみ就労させる義務を課すべきであり、期間雇用置き換えと、使い捨てを禁止すべきである。単に罰則を強化するだけで済む問題ではないことを指摘したい。
#知床遊覧船事故
さらに言えば事故を起こした運航会社「知床遊覧船」は無線アンテナが折れていて通信ができなかったこと、GPSが使えなかったこと、ゴムボートが備えられていなかったこと、船底に亀裂が入っていたことなど、多くの問題点が指摘されている。また荒天時の出港など運行管理面も問題が指摘されている。
観光船やレストラン船などを運航する「旅客不定期航路事業者」は、全国で560(2021年3月時点)にのぼる。これらすべてが同様の問題を内包しているのであるから、ことは重大である。重大な事故が起きるまで政府が何も手を打たなかったことも問題だ。とりわけ雇用の非正規化、期間雇用化は政府が推奨してきた結果であり責任は重大だ。
国土交通省は、観光船の運航会社への安全管理・運行管理・通信の確保を強化し、あわせてルールの厳格化と罰則強化、とりわけ船長は地元海域に精通した者にのみ就労させる義務を課すべきであり、期間雇用置き換えと、使い捨てを禁止すべきである。単に罰則を強化するだけで済む問題ではないことを指摘したい。
#知床遊覧船事故
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非正規への置き換えは危険だ!
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