習近平ファシスト政権のソロモン軍事拠点化の狙い
南太平洋のガダルカナル島は、アメリカとオーストラリアを結ぶシーレーン(海上交通路)に位置する。つまりガダルカナルは地政学的要衝で、第二次世界大戦の太平洋戦線の勝敗の分岐点となった激戦地である。このソロモン諸島に世界支配をもくろむ中国が軍事拠点化をすすめている。
報道によると、ガダルカナル島に首都を置くソロモン諸島と中国が署名した安全保障協定はオーストラリアやニュージランド政府に衝撃を与えた。両国は安全保障協定の詳細を明らかにしていないが、3月にSNSに流出した草案とされる文書は、周辺国にとって衝撃的な内容だった。あたかもソロモン諸島が主権を中国に譲り渡すかのような権限を認めている内容だったからだ。
報道されている流出文書によると(1)中国はその必要に応じて、ソロモン諸島に艦船を寄港させ、補給を行うことができる。中国側の人員や事業の安全を守るために武力を行使できる(2)ソロモン諸島は、社会秩序の維持や人命・財産の保護などのために、中国側に警察や武装警察、軍人の派遣を要請できる(3)ソロモン諸島は中国側の任務のために情報・補給上の支援を行い、職員の裁判権免除を認める-などと規定している、と報じられている。
まるで前世紀の帝国主義の植民地主義のやり口を見るような内容だが、それが習近平ファシスト政権であれば、極めて真実性が高いのである。それはスリランカやパキスタン政府への「債務の罠」の悪質な手口での軍港確保の手口を見れば、この報道は真実と思わざるを得ないのである。
戦略的に見れば中国の海上覇権上の地政学的弱点は、日本列島からフィリピン、インドネシアの各海峡を封鎖されると、中国海軍は東シナ海と南シナ海に封じ込められ、太平洋とインド洋における軍事活動ができなくなることだ。中国海軍にとって、太平洋とインド洋の補給拠点はぜひとも確保しなければならないのである。
中国海軍は中期戦略目標として西太平洋からインド洋の海上覇権確立を目指しており、そのためにはアメリカの軍事拠点グアムを無力化しなければならない。また日本やオーストラリアの海上輸送海域を軍事封鎖するうえでも、ソロモンの補給拠点化は極めて重要な軍事的価値を持つと同時に、それは習近平の野心の大きさを示すものである。
アメリカ政府のアジア政策を統括する高官らが、最近南太平洋のソロモン諸島を訪れ、ソロモン諸島と中国が結んだ安全保障に関する協定について、直接、懸念を伝えるとともに、中国軍の恒久的な駐留などに向けた措置がとられた場合、しかるべき対応をとると警告したのはアメリカが戦略的重要性を認識しているからなのである。
重要なことは、世界覇権をめぐり米中超大国が戦略的軍事拠点づくりの局面に突入していることである。中国の中期戦略目標は、アメリカとの世界覇権の分有であり、戦争に至らないだけの核戦力と海軍力の整備である。台湾を含む経済成長著しいアジアの軍事覇権を確立することは、「中国の夢」である世界覇権につながる中期戦略目標なのである。太平洋諸国は、習近平の軍事拠点づくりに警戒しなければならない。
#世界覇権 #中国覇権主義
報道によると、ガダルカナル島に首都を置くソロモン諸島と中国が署名した安全保障協定はオーストラリアやニュージランド政府に衝撃を与えた。両国は安全保障協定の詳細を明らかにしていないが、3月にSNSに流出した草案とされる文書は、周辺国にとって衝撃的な内容だった。あたかもソロモン諸島が主権を中国に譲り渡すかのような権限を認めている内容だったからだ。
報道されている流出文書によると(1)中国はその必要に応じて、ソロモン諸島に艦船を寄港させ、補給を行うことができる。中国側の人員や事業の安全を守るために武力を行使できる(2)ソロモン諸島は、社会秩序の維持や人命・財産の保護などのために、中国側に警察や武装警察、軍人の派遣を要請できる(3)ソロモン諸島は中国側の任務のために情報・補給上の支援を行い、職員の裁判権免除を認める-などと規定している、と報じられている。
まるで前世紀の帝国主義の植民地主義のやり口を見るような内容だが、それが習近平ファシスト政権であれば、極めて真実性が高いのである。それはスリランカやパキスタン政府への「債務の罠」の悪質な手口での軍港確保の手口を見れば、この報道は真実と思わざるを得ないのである。
戦略的に見れば中国の海上覇権上の地政学的弱点は、日本列島からフィリピン、インドネシアの各海峡を封鎖されると、中国海軍は東シナ海と南シナ海に封じ込められ、太平洋とインド洋における軍事活動ができなくなることだ。中国海軍にとって、太平洋とインド洋の補給拠点はぜひとも確保しなければならないのである。
中国海軍は中期戦略目標として西太平洋からインド洋の海上覇権確立を目指しており、そのためにはアメリカの軍事拠点グアムを無力化しなければならない。また日本やオーストラリアの海上輸送海域を軍事封鎖するうえでも、ソロモンの補給拠点化は極めて重要な軍事的価値を持つと同時に、それは習近平の野心の大きさを示すものである。
アメリカ政府のアジア政策を統括する高官らが、最近南太平洋のソロモン諸島を訪れ、ソロモン諸島と中国が結んだ安全保障に関する協定について、直接、懸念を伝えるとともに、中国軍の恒久的な駐留などに向けた措置がとられた場合、しかるべき対応をとると警告したのはアメリカが戦略的重要性を認識しているからなのである。
重要なことは、世界覇権をめぐり米中超大国が戦略的軍事拠点づくりの局面に突入していることである。中国の中期戦略目標は、アメリカとの世界覇権の分有であり、戦争に至らないだけの核戦力と海軍力の整備である。台湾を含む経済成長著しいアジアの軍事覇権を確立することは、「中国の夢」である世界覇権につながる中期戦略目標なのである。太平洋諸国は、習近平の軍事拠点づくりに警戒しなければならない。
#世界覇権 #中国覇権主義
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中国のやり方は露骨!
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中国は一人っ子政策で、「小皇帝」がそのまま大人になった国ですから大ほらは吹くが、戦争、特に海戦は弱いのでは?張り子のトラだと思います。