fc2ブログ

アメリカの外人部隊が支えるウクライナ軍

4月24日付ネット記事によると、4月下旬にキーウ(キエフ)で朝日新聞の取材に、ウクライナで活動する外人部隊の「ジョージア部隊」の司令官マムカ・マムラシュウィリ氏が応じた。その記事によると「ジョージア部隊」は2014年4月22日からウクライナで活動してきたこと、2016年にウクライナ正規軍に組み込まれたという。「ジョージア部隊」は結成時はジョージア出身者の傭兵部隊だったが、ロシア侵攻後様々な外国人を受け入れ、ウクライナで最大の外人部隊となったという。一説によるとアメリカの傭兵会社の部隊が1万2000人ウクライナに派兵されているとの情報もある。

つまり2014年のウクライナでのクーデターは、当時からアメリカのCIAがドルを段ボールに詰めてウクライナの極右に送ったことが知られていたが、アメリカは傭兵も送り込んでいたのである。このクーデターで当時親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領が失脚し、隣国ロシアへ亡命することになった。このクーデターは、ロシアの猛反発を招き、ウクライナ領のクリミア半島のロシアによる併合と親露派武装勢力によるドンバス地方に於ける戦争の勃発をはじめ、クリミア危機・ウクライナ東部紛争へとつながっていった。 つまりウクライナは2014年からアメリカのかいらい国だということだ。

報道によると、ウォレス英国防相は25日、ウクライナ侵攻後のロシア軍の戦死者が約1万5千人に上るとの見方を示した。英下院で報告した。少なくとも530台の戦車を含む2千台以上の装甲車を失い「目標のほぼ全てにおいてロシアは失敗している」と述べた。つまりロシア軍は情報戦にのせられてウクライナに侵攻し、待ち構えていたアメリカの傭兵部隊に携帯ミサイル「ジャべリン」でボコボコにされたということだ。

この戦争の、アメリカの戦略目標はプーチン大統領の失脚だが、プーチンは敗北を糊塗するためにウクライナ東部の「ドンバス解放」で戦争を終わらせようとしているように見える。アメリカや親米派諸国が軍事援助でプーチンの狙いを挫こうとしているのが現在の局面である。この戦争でアメリカは穀物、原油、天然ガス、武器が高値で飛ぶように売れ、経済が好況となり、バイデンの中間選挙での勝利もめどが立った。

しかしアメリカの計算違いはいくつかある。その一つがロシアはプーチンが倒れても、元官僚どもの別の独裁政権が生まれるだけで、普通の資本主義にはなりえないこと、その二つは、中東諸国が親ロシア・中国側に回り、原油などの資源の高騰が続くことである。またプーチン政権が倒れず、戦争が拡大する危険もある。

ロシアのラブロフ外相は、アメリカとソ連が核戦争の手前まで行ったとされる1962年の「キューバ危機」時は、米ソ指導部の間に対話のチャンネルが存在したが今はないと指摘し、第3次大戦が起きる可能性は「十分にあり、過小評価すべきではない」と述べている。また同外相は「(ロシアは)リスクを人工的にあおりたくないが、そうでない国も多い」と主張し、ウクライナに武器を支援し続ける欧米側を暗に批判した。プーチンは「経済制裁は宣戦布告とみなす」と語っている。ヨーロッパ全域に戦争が拡大する危険は増しているのである。

アメリカ経済は好況が約束されているが、欧米や日本、中国はコロナ禍とウクライナ戦争による物価高で大不況になる可能性がある。また発展途上国は穀物の値上がりで暴動が起きるほど内的矛盾が拡大している。戦争の火種は全世界に拡大しているのである。バイデンの「火遊び」とプーチンの「怒り」が第3次世界大戦の危険性を高めている。
#アメリカの傭兵「ジョージア部隊」
スポンサーサイト



コメント

アメリカの方が悪いな

 アメリカには傭兵派遣会社があるのですね。いわゆる戦争屋ですね。
  アメリカのバイデンの方が悪人に思えますね。ロシアは罠にかかったのか、これは戦争が拡大する可能性が高い。
 ウクライナの傭兵は薬物を使用して銃を乱射するそうですね。
  ウクライナ政府も困っているとか、虐殺も傭兵がやった可能性がありますね。

外人部隊が主力か?

ウクライナは実質アメリカ軍なのか。
一つの国に二つの軍があるようですね。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治