fc2ブログ

盛り上がらない立憲民主党代表選のお粗末!

 衆院選敗北での枝野代表の辞任を受けて19日に告示された立憲民主党代表選は、投開票日の30日に向け、4人の立候補者が連日、メディアの討論番組や地方での討論会や街頭演説などを繰り返しているが一向に盛り上がらない。

 同党の創始者で「1強」と呼ばれた枝野氏の後継代表を目指すのは、逢坂誠二元首相補佐官(62)、小川淳也元総務政務官(50)、泉健太政調会長(47)、西村智奈美元厚生労働副大臣(54)の4氏。先の自民党総裁選を意識して、女性も含めた立候補者とその活発な論戦で「来夏の参院選に向けた党勢拡大に弾みをつける」(幹部)のが狙いだたが、4人の候補がほぼ同じ意見なので盛り上がるわけがない。

 議会とは階級間の意見調整の場である。政党はそれぞれ支持する階級の意見を代表するのである。例えば自民党は資本家と農民を支持基盤としている。ところが日本には総評と社会党が解散してから勤労者の党がない。共産党は民主商工会の利益代表なので小ブルジョアの政党だ。公明党は宗教政党である。ところが立憲民主党はどの階級を支持基盤とするのかあいまいだ。

 「連合」は立憲民主党を支持しているが、連合傘下の労働者は組合幹部(=労働貴族)を信用しておらず、したがって立憲民主党は労働者の支持を受けていない。事実4人の候補者たちは、誰も「勤労者のために闘う」と約束しないのであるから、立憲民主党はその寄って立つ階級基盤が鮮明ではない。これが党首選が盛り上がらない理由の一つであるし、総選挙の敗因でもある。
 
 4人の候補者の内一人でも「連合」幹部のためでなく、広範な勤労者のための政治を行う、と発言すれば支持は広がると思うのだが、4人が4人とも同じ意見なのだから党首選が盛り上がるわけもない。一般的に候補者は他候補との相違性(自己の特徴)を鮮明にしなければ選挙は勝てない。

 とりわけ野党との共闘=候補の一本化についても、共産党との院外共闘も4人の候補者は全く同じ意見だ。これでは選択する方も困るであろう。誰一人として「政権の受け皿が作れなかったのが総選挙の敗因」と言わないのだからあきれる。「立憲民主党は30年間賃金が上がっていない労働者のために闘う」とその寄って立つ階級的支持基盤を鮮明にしないと存続できないであろう。立憲民主党は勤労者の数が一番多いということを忘れるべきではない。
#盛り上がらない立憲民主党党首選
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治