岸田政権はアベノミクスを否定できる
総選挙での岸田首相が主張した「新しい資本主義」「成長と分配」「金融所得への課税強化」は、明らかに強欲の資本主義による、株価を上げつつ低成長路線を維持するアベノミクスと対立する。
岸田首相が3A(安倍・麻生・甘利)の影響力を脱するうえで好都合なこともある。それは小選挙区で甘利幹事長が落選したことだ。5年前のUR(都市再生機構)をめぐる口利き金銭授受疑惑で、説明責任を問われてきた甘利は、公明党の支持母体である創価学会の婦人部に「政治とカネ」を巡るスキャンダルに拒絶反応が強く、当初公明党は公認を出さなかったほどだった。つまり甘利落選は公明の票が入らなかったからである。岸田にすれば、幹事長のポストを竹下派の茂木外務大臣に挿げ替えができたのは好都合だった。
甘利幹事長であれば、『桜を見る会』や『モリカケ問題』も再調査に持ち込めなかったし、この問題を将来持ち込めるというのは「切り札」になる。安倍に対し岸田は「切り札」を手に入れたことになる。
岸田首相が安倍元首相の要求であった萩生田光一の幹事長起用を拒否したこと、また甘利が落選したことで、岸田はアベノミクスを否定しやすくなったということは重要な点である。
高齢の麻生副首相は派閥を義弟である鈴木俊一に譲るといわれており、この鈴木俊一財務相の父は、かっての宏池会を率いた鈴木善幸であることから、岸田・麻生・谷垣の大宏池会構想が浮上すると見られている。つまり安倍は今や一強ではなくなったのである。
つまり岸田首相は、一強といわれた安倍の影響力を押さえ、親中国の二階幹事長の勢力を党指導部から一掃し、「維新」の窓口であった菅前首相の力も排除できた。つまり岸田首相は、アベノミクスを否定しやすくなったし、宏池会の本来の経済政策、すなわち経済成長路線に戻す可能性が出てきたといえる。
政界には、「岸田は敵を多く作りすぎたので短命政権になる」との説があるらしいが、アベノミクスから経済成長路線に転換すれば、岸田政権は安定する可能性が強いという点を見ておくべきである。問題は岸田首相がそれに踏み込めるかどうかの決断にかかっている。
#アベノミクスの否定
岸田首相が3A(安倍・麻生・甘利)の影響力を脱するうえで好都合なこともある。それは小選挙区で甘利幹事長が落選したことだ。5年前のUR(都市再生機構)をめぐる口利き金銭授受疑惑で、説明責任を問われてきた甘利は、公明党の支持母体である創価学会の婦人部に「政治とカネ」を巡るスキャンダルに拒絶反応が強く、当初公明党は公認を出さなかったほどだった。つまり甘利落選は公明の票が入らなかったからである。岸田にすれば、幹事長のポストを竹下派の茂木外務大臣に挿げ替えができたのは好都合だった。
甘利幹事長であれば、『桜を見る会』や『モリカケ問題』も再調査に持ち込めなかったし、この問題を将来持ち込めるというのは「切り札」になる。安倍に対し岸田は「切り札」を手に入れたことになる。
岸田首相が安倍元首相の要求であった萩生田光一の幹事長起用を拒否したこと、また甘利が落選したことで、岸田はアベノミクスを否定しやすくなったということは重要な点である。
高齢の麻生副首相は派閥を義弟である鈴木俊一に譲るといわれており、この鈴木俊一財務相の父は、かっての宏池会を率いた鈴木善幸であることから、岸田・麻生・谷垣の大宏池会構想が浮上すると見られている。つまり安倍は今や一強ではなくなったのである。
つまり岸田首相は、一強といわれた安倍の影響力を押さえ、親中国の二階幹事長の勢力を党指導部から一掃し、「維新」の窓口であった菅前首相の力も排除できた。つまり岸田首相は、アベノミクスを否定しやすくなったし、宏池会の本来の経済政策、すなわち経済成長路線に戻す可能性が出てきたといえる。
政界には、「岸田は敵を多く作りすぎたので短命政権になる」との説があるらしいが、アベノミクスから経済成長路線に転換すれば、岸田政権は安定する可能性が強いという点を見ておくべきである。問題は岸田首相がそれに踏み込めるかどうかの決断にかかっている。
#アベノミクスの否定
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