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原油価格高騰が経済回復を遅らせる事態に!

 欧米でコロナのワクチン接種が進み、ロックダウンから脱し経済が回復しまじめるや、原油価格が高騰し始めた。日本でもガソリン価格が値上がりし、現在160円台になっている。

 急速な経済回復で原油市場が1バレル80ドルまで上昇し、アメリカ経済が新たな脅威にさらされている。エネルギー価格の急騰はアメリカ経済の回復の減速につながる可能性が危惧されている。

 原油高騰の理由はコロナからの経済回復による需要の回復だけではない。欧州で、ロシアからドイツへの海底パイプラインの稼働を早めるため、ロシアが意図的に欧州への天然ガス供給を削減し、そのために天然ガスの価格が2倍となった。このため一部の業界が天然ガスから石油へシフトし始め、これが原油価格の高騰につながったのである。すなわち需要が拡大したことがある。

 さらに産油国が原油の高値を維持するため原油の増産をしないことがある。このため石炭価格まで過去最高価格となった。アメリカは秋になるとドライブシーズンとなり、ガソリンの需要が急増する。アメリカでは原油、天然ガス、灯油、石炭まで高騰し、今年の冬は貧困者は暖房なしの寒い冬となる。

 欧米先進国の経済回復がこのままでは減速する可能性が高くなっている。当面アメリカ政府が原油の戦略備蓄を放出するかが焦点となるが、原油の高騰は産油国アメリカも潤う側面があるので、放出は当面見送ると見られている。
# 原油価格高騰
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