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アメリカのイラン制裁に付き合わされる日本!

12日訪日したガイトナー米財務長官は安住財務相と会談し、核開発をすすめるイランへの経済制裁に協力することを求めた。日本は従属国なのでこれを受け入れた。以前も制裁名目で日本はイランに保有していた有望油田の採掘権を諦めさせられた。
日本は輸入原油の10%をイランから輸入してきたが、この分をサウジやアラブ首長国等から買わなければならない。
欧州もイラン制裁に参加するので原油価格が高騰するのは避けられない。

アメリカの今回のイラン制裁は中国が反対しており、したがって制裁が尻抜けとなり失敗する可能性は高い。
成功すればイランはホルムズ海峡を封鎖するであろうから、日本向け原油の8割が輸入不能となる可能性がある。
つまりアメリカのイラン制裁は同盟国を窮地に陥らせる可能性がある。

アメリカは深刻な財政危機で軍事費の大幅カットを進めており、すでに2正面戦略を放棄したのである。したがってイランの核開発が気に食わないからと言っても戦争はできないのであり、しかも中国やロシアが反対するので安保理の制裁決議はできない。なのにアメリカがイラン制裁を行うのは、イスラエルの安全をユダヤロビーが求めているからだ。

アメリカとイスラエルは核を持ってもいいが、アラブは持ってはいけない、と言うのがアメリカの核独占の戦略なのだ。アラブから見れば二重基準なのである。
経済的に衰退しても考え方は超大国のままなのだ。オバマは大統領選があるので資金源のユダヤロビーの顔を立てるしかないのだ。
そのために日本はイランの権益を放棄しなければならないのだから従属国はつらいのである。日本は先にイランの油田採掘権を放棄させられ、今回はイランから原油を買うことさえままならないのである。

日本は対米自立しなければエネルギーの確保さえ難しい局面が生まれてきているのである。日本の国益よりもアメリカのいいなりの方を優先する対米従属政府の態度は、かっての自民党と同じではないか?恥を知れ!
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テーマ : オバマ大統領・政権 - ジャンル : 政治・経済

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