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度し難い『中国外交』白書!

人民網日本語版(2020年10月28日)は『中国外交』白書が発表され、中国外交を4つの「度」で概括しているという。

中国外交部(外務省)政策計画局と世界知識出版社は27日に北京で2020年版『中国外交』白書の報道陣向け発表会を行った。外交部政策計画局の鄭立樵副局長は第18回党大会以降、特に2019年の中国外交の実践と足跡を振り返るとともに、新型コロナウイルス流行下の中国外交を4つの「度」で概括した。

(1)首脳外交が舵取り。習近平国家主席は外国や国際機関の首脳と70回以上電話を含め会談をし、一連の重要な国際会議に出席して、世界の新型コロナ対策のために共通認識を形成し、パートナーシップに力強い弾みをつけ、グローバル・ガバナンスに中国の力を貢献した。これが中国外交のレベルの高さを示す「高度」だ。

(2)情義ある新型コロナ対策外交。中国は建国以来最大規模の緊急人道行動を行い、「ファストトラック」「グリーンチャンネル」「ライフライン」を断行して、各国経済・社会の回復と発展に助力し、新型コロナウイルスワクチンの開発に成功した後にはグローバル公共財として使用することを宣言した。これが中国外交の気概や度量を示す「気度」だ。

(3)理にかない節度ある権益保護。中国の外交官は国際舞台で中国の新型コロナとの闘いの物語をしっかりと語り、イメージ毀損、中傷、責任転嫁、干渉の企てに断固として反撃し、国益と民族の尊厳を力強く守った。これが中国外交の力の強さを示す「力度」だ。

(4)全力を尽くして人民に奉仕。外交戦線において領事的保護の特別行動を積極的に展開し、100か国余りの華僑500万人余りに新型コロナ対策物資を支給し、在外留学生に「健康包」を支給し、在外中国人7万人余りの帰国のために計約350便を手配した。これが中国外交の思いやりを示す「温度」だ。と中国外交を概括している。

(1)の「高度」は習近平にへつらっているだけだし、(2)の「気度」は新型コロナウイルスを世界中に振りまいて気を使ったつもりかもしれないが、中国製ワクチンが効果がなかったことが明らかとなって、ワクチン外交も裏目に出た。(3)も実際には民族の尊厳を傷つけただけだし、(4)は華僑や中国人留学学生にマスクを送ったことを「温度」として宣伝しただけだ。

実際の中国外交は砲艦外交が中心で、東シナ海と南シナ海、台湾海峡、カシミールなどで軍事力を誇示し、他国を軍事脅迫して、習近平ファシスト政権の「強国路線」を見せつけた。これを「力度」と表現するなら「権益保護」ではなく侵略と表現すべきであろう。

中国の国際的孤立があまりにも酷いので、習近平は「愛される中国」にすることを外交に求めたが、これを外交白書で「4つの度」として表現したのだが、その内容があまりにも「度し難い」としか言いようがない。個人独裁の国なので習近平を持ち上げただけのお粗末極まりない「外交白書」となった。中国外交部の白書に「信義」が抜け落ちている点では、客観を反映していると言えるかもしれない。
#中国外交白書
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コメント

強国路線を隠してもダメ!

 習近平はファシスト国家を隠そうとしているな。
  中国を正義の味方のように描こうとしても侵略しながらでは無理だ!
    ホント度し難いな!

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