中東の戦略的価値の低下の中で戦乱の時代に!
バイデン米政権は環境問題を重視し、脱炭素化を進めている。アメリカは石油の自給をほぼ達成しているし、環境問題重視のバイデン政権にあっては、油田地帯である中東の戦略的価値は急速に低下している。
報道によると、ワシントンの米紙政治記者は「バイデン政権の安保チーム高官は『中東はもう重要度上位3位に入らない』と、よく口にする。重要度トップは中国がある東アジアで、ロシアを抱えるロシアが第2位だ。第3位は移民問題関連で中南米となると、たしかに今更中東に深入りする理由はない」(選択5月号記事「米国中東大撤収が招く惨事」)と語ったと報じている。
バイデン政権は4月に、9月11日までにアフガニスタンから米軍を撤退させることを決めた。米軍の現在の中東駐留は約5万人で、これをさらに削減する意向である。つまりバイデン政権は戦略的価値の低下している中東から兵力を撤退する腹なのである。米兵の撤退は反米勢力を勢いづかせている。
中東でのイランとそれを支援する中国・ロシアの影響力が増すであろう。米軍の重しがなくなるのだから、中東で戦火が火を噴くのは当然だ。エルサレムの扱いをめぐり、パレスチナとイスラエルが戦争状態になったのは、中東の不安定化を反映しているのである。
イランの核開発をめぐりイスラエルがイランを攻撃する可能性も高まっている。アフガニスタンにおいて、イスラム原理主義のタリバンが息を吹き返す可能性も高い。シーア派のイランと、スンニ派のサウジの対立も激化する可能性がある。アメリカの一極支配の終わりは、中東をまさに戦乱の時代にしつつある。覇権国の相対的衰退が中東を戦火に巻き込みつつあることを見てとらえなければならない。こうした傾向は世界的な流れであり、世界は戦争の時代を迎えたといえる。
#戦争の時代
報道によると、ワシントンの米紙政治記者は「バイデン政権の安保チーム高官は『中東はもう重要度上位3位に入らない』と、よく口にする。重要度トップは中国がある東アジアで、ロシアを抱えるロシアが第2位だ。第3位は移民問題関連で中南米となると、たしかに今更中東に深入りする理由はない」(選択5月号記事「米国中東大撤収が招く惨事」)と語ったと報じている。
バイデン政権は4月に、9月11日までにアフガニスタンから米軍を撤退させることを決めた。米軍の現在の中東駐留は約5万人で、これをさらに削減する意向である。つまりバイデン政権は戦略的価値の低下している中東から兵力を撤退する腹なのである。米兵の撤退は反米勢力を勢いづかせている。
中東でのイランとそれを支援する中国・ロシアの影響力が増すであろう。米軍の重しがなくなるのだから、中東で戦火が火を噴くのは当然だ。エルサレムの扱いをめぐり、パレスチナとイスラエルが戦争状態になったのは、中東の不安定化を反映しているのである。
イランの核開発をめぐりイスラエルがイランを攻撃する可能性も高まっている。アフガニスタンにおいて、イスラム原理主義のタリバンが息を吹き返す可能性も高い。シーア派のイランと、スンニ派のサウジの対立も激化する可能性がある。アメリカの一極支配の終わりは、中東をまさに戦乱の時代にしつつある。覇権国の相対的衰退が中東を戦火に巻き込みつつあることを見てとらえなければならない。こうした傾向は世界的な流れであり、世界は戦争の時代を迎えたといえる。
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