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バイデン米政権の欺瞞的対中政策に警戒せよ!

日本のマスコミはバイデンの米議会での演説を足並みをそろえて「対中競争力強化」「対中国強硬姿勢」と報じている。確かにバイデンは習近平を「先制主義者」と呼んだ、しかしバイデンは、この演説で香港やウイグル問題、さらには台湾への武力威嚇などには言及しなかった。アメリカ国内ではこのバイデン演説は、対中融和ととらえられ民主党支持者の失望を招いている。

考えても見てほしい、バイデンは環境問題では中国と協力するといっている。環境問題で協力すると太陽光発電パネルなどで中国がぼろ儲けできる。他方中国の台湾と尖閣に対する武力による威嚇は、台湾と日本がアメリカから大量の兵器を買う羽目になる。米中が互いにぼろ儲けするための「対中国競争」政策なのである。

バイデン政権のブリンケン国務長官はアメリカの対中国姿勢について以下のように説明している。「そうすべき時には競争的であり、それが可能な時には協調的であり、またそうしなければならないときには敵対的であるだろう」これはオバマ政権の「あいまい戦略」の焼き直しというべきではないのか?とても国家戦略とは言えない。いわゆる日和見的ご都合主義というべきで、バイデンの政治家としての特徴がよく出ている。

アメリカ国内が白人を中心としたトランプ共和党と、有色人種を中心とした民主党に分裂・対立している中で、アメリカ経済を再建しなければならないバイデン政権の、当面は中国と対立できない弱さが表れている、と見るべきであろう。

また中国も、習近平は共産党党内で孤立しており、敵が多い、それゆえ国家統治のカナメの暴力装置の軍内と警察内で粛清を行い習近平個人独裁体制を固めるのに必死だ。「黒い羊を警察内から暴き出せ」(趙公安部長)「刃を体内深く切り込んで骨をそいで毒を出せ」(陳中央法制委員会秘書長)などという恐ろしい言葉で、現在軍と警察内の反習分子を粛清している。

すなわち、中国もアメリカも国内体制固めが中心で、当面は双方がぼろ儲けすることで協調・協力しているとしか思えないのである。日本は今後アメリカが東アジアに配備する中距離ミサイルの莫大な費用負担を迫られるであろう。台湾はすでに大量の武器を買わされている。それにしても日本マスメディアの報道はいつも的外れで信用できないのである。
#バイデンの対中融和
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