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新型コロナ感染が解散時期を制約する!

 菅原元経産相、河井夫妻の買収疑惑、泉首相補佐官の不倫疑惑、自民・公明党議員のコロナ自粛破りの「夜の街」遊興問題、菅首相の長男の総務省幹部の接待問題などの、一連の「文春砲」の炸裂は、今年秋の菅おろしの「布石」と永田町では見られているらしい。

 二度目の復活を狙う安倍と再選狙いの菅の対立は、衆院解散時期が重要になるらしい。今年はオリンピックとパラリンピックがあるので衆院解散は任期満了が10月21日。それ以外では7月の東京都議選とのダブル選が可能性が高いという。

 3月の千葉知事選で自民党候補が大敗したことで、コロナ渦で選挙をしても自民党は勝てないことが分かったこと、またダブル選は公明党が嫌っているので、自民党も公明党の協力が見込めないのは困る。となると任期満了選挙しかないことになる。

 そうなると9月末の自民党総裁選で新しい体制、二階幹事長を降ろし、首相も新しい体制で選挙に臨む可能性が一番高い。アメリカとの同盟強化が課題の中では、親中国派のボスの二階幹事長を交替させるのは避けられない。

 解散時期を決定する最大の不確定要素がコロナ感染症だ。コロナが収まらないまま解散すれば、後手後手の政府の対応が選挙結果に反映するのは確実だ。しかもコロナ渦で自民党の選挙マシーンとなった公明党の支持基盤の学会の訪問・集会が機能停止したままだ。どう見ても自民党が選挙に勝つにはコロナを収束させた中での選挙しかないであろう。

 菅首相は、訪米でバイデン大統領との会談での成果を基礎に再選を狙いたいところだが、菅は無派閥だ。しかも政権を支えていた二階と縁を切るほかない。とすると安倍派と麻生派の勢力が一番大きい。安倍の二度目の復活が難しいのはトランプとの仲が良かったことだ。バイデンはトランプ嫌いだ。となると麻生派の河野を担いでの解散総選挙となる可能性が強い。最もこの可能性は安倍が黒幕で我慢できればの話だ。

 以上のように見ていくと次の総選挙で自民が勝つ選択は、コロナ感染症を収束させたこと、オリンピックを成功させたことを成果とする以外勝てないのではないかとみられる。つまり次期衆院選は任期満了選挙か、もしくは9月の自民総裁選直後の解散しかないように思える。現在コロナ感染症が第4波を迎えているので、7月までにこれを抑え込めばダブル選の可能性がないわけではないが、自民党にとっては冒険である。

 新型コロナ感染症が政治日程を拘束するかつてなかった事態が菅首相を苦しめることになる。
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コメント

安倍の再登板は無理!

 2度も投げ出したのでは3度目は無理です。
 私は若い河野に期待します。

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