米中の覇権争いの行方について!
コロナに見られる感染症対策と国防はよく似ている。何処が似ているかというと島国・半島国家が有利だという点である。例えばコロナ感染症の死者が100万人当たり200人より少ない国は世界で9か国しかない。日本、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージランド、オーストラリア、フィンランド、ノルウェー、アイスランドである。
さて覇権争いをしている米中は、いずれも大陸国家であり、経済的にも強大だ。アメリカは不朽性・寄生性を深めている古い帝国主義であり、中国は官僚独裁の新しい社会帝国主義である。新しい覇権を目指す国が、古い覇権国に挑戦する図式が、米中の対立の図式である。
経済的に見ると、アメリカは多極化でドル支配が衰退しつつある。しかし今もドルが世界通貨であることから、経済的にはアメリカが優位にある。中国の経済的弱点は、市場を輸出に依存していることである。習近平の「双循環」政策は土地の所有制がネックになり内陸部を発展させることができない。しかも洪水・コロナの打撃で失業者が1億人以上になり経済的に窮地にある。
しかしトランプの敵視政策で、習近平の経済政策上の失敗は目立たなくなり、独裁の強化で乗り切ろうとしている。つまり政治的には内部に分裂と対立を深めているアメリカが不利であるが、中国も名目上の社会主義と、実際の官僚独裁の矛盾を抱え、脆弱性を持っている。しかし現状は、経済的苦境をトランプの制裁の原因にできているので、政治的には中国が優位にある。
軍事的には、アメリカが圧倒的に巨大だが、アメリカの敵はロシアもあり、イランもあるので、全世界に空母を展開しなければならない。つまり東アジアでは、中距離高速ミサイル2000基で、空母2隻の中国が戦略的優位を確立している。しかし中国は歴史的に大陸国家であり、シーレン防衛の困難もあり、海上における戦いに中国は歴史的に弱い。中国は長く一人っ子政策を続けたため、戦争には弱く人海戦術ではベトナムにも負けた。しかし近年軍の近代化・ハイテク化を推進している。軍の近代化の面で時間は中国に味方する。
中国の政治的弱点は、人権抑圧と独裁で、特に習近平は政敵を次々「反腐敗」闘争で葬ってきたので、実際には共産党内では孤立している。だから国内で独裁支配を強化するほかない。つまり習近平の独裁支配は、彼の弱さの表れでもある。中国の強さは人口が多いことであり、これは弱さでもある。国民一人当たりのGDPは1万ドル程度であり、国家ではGDPは世界第2位であっても、一人当たりではまだまだ貧しい。
つまり、中国には1億人以上の失業がもたらす社会不安があり、洪水や自然災害・コロナの被害も大きい、国内や香港の民主化圧力もある。少数民族の同化政策への不満も高くなりつつある。しかし反中国の国際的に統一した対抗戦略がないので、今のところ時間が中国に味方している。軍拡と戦争準備の時間確保は中国に有利なのである。
以上の事から言えることは習近平が任期切れを焦り、終身主席になることを焦り、台湾への軍事侵攻を焦らない限り、米中の軍事衝突は遅くなる。焦れば軍事衝突は早くなり、アメリカに有利となる。もう一つ不確定な要素として中国共産党内の習近平憎しの造反が起きる可能性がある。これは中国の経済政策の失敗が引きがねになる可能性がある。
いずれにせよ、当面は米中とも国内対策が先なので、当面は口先だけの戦いとなる。アメリカが中国に軍拡の時間を与えるかどうかも焦点である。
#米中覇権争い
さて覇権争いをしている米中は、いずれも大陸国家であり、経済的にも強大だ。アメリカは不朽性・寄生性を深めている古い帝国主義であり、中国は官僚独裁の新しい社会帝国主義である。新しい覇権を目指す国が、古い覇権国に挑戦する図式が、米中の対立の図式である。
経済的に見ると、アメリカは多極化でドル支配が衰退しつつある。しかし今もドルが世界通貨であることから、経済的にはアメリカが優位にある。中国の経済的弱点は、市場を輸出に依存していることである。習近平の「双循環」政策は土地の所有制がネックになり内陸部を発展させることができない。しかも洪水・コロナの打撃で失業者が1億人以上になり経済的に窮地にある。
しかしトランプの敵視政策で、習近平の経済政策上の失敗は目立たなくなり、独裁の強化で乗り切ろうとしている。つまり政治的には内部に分裂と対立を深めているアメリカが不利であるが、中国も名目上の社会主義と、実際の官僚独裁の矛盾を抱え、脆弱性を持っている。しかし現状は、経済的苦境をトランプの制裁の原因にできているので、政治的には中国が優位にある。
軍事的には、アメリカが圧倒的に巨大だが、アメリカの敵はロシアもあり、イランもあるので、全世界に空母を展開しなければならない。つまり東アジアでは、中距離高速ミサイル2000基で、空母2隻の中国が戦略的優位を確立している。しかし中国は歴史的に大陸国家であり、シーレン防衛の困難もあり、海上における戦いに中国は歴史的に弱い。中国は長く一人っ子政策を続けたため、戦争には弱く人海戦術ではベトナムにも負けた。しかし近年軍の近代化・ハイテク化を推進している。軍の近代化の面で時間は中国に味方する。
中国の政治的弱点は、人権抑圧と独裁で、特に習近平は政敵を次々「反腐敗」闘争で葬ってきたので、実際には共産党内では孤立している。だから国内で独裁支配を強化するほかない。つまり習近平の独裁支配は、彼の弱さの表れでもある。中国の強さは人口が多いことであり、これは弱さでもある。国民一人当たりのGDPは1万ドル程度であり、国家ではGDPは世界第2位であっても、一人当たりではまだまだ貧しい。
つまり、中国には1億人以上の失業がもたらす社会不安があり、洪水や自然災害・コロナの被害も大きい、国内や香港の民主化圧力もある。少数民族の同化政策への不満も高くなりつつある。しかし反中国の国際的に統一した対抗戦略がないので、今のところ時間が中国に味方している。軍拡と戦争準備の時間確保は中国に有利なのである。
以上の事から言えることは習近平が任期切れを焦り、終身主席になることを焦り、台湾への軍事侵攻を焦らない限り、米中の軍事衝突は遅くなる。焦れば軍事衝突は早くなり、アメリカに有利となる。もう一つ不確定な要素として中国共産党内の習近平憎しの造反が起きる可能性がある。これは中国の経済政策の失敗が引きがねになる可能性がある。
いずれにせよ、当面は米中とも国内対策が先なので、当面は口先だけの戦いとなる。アメリカが中国に軍拡の時間を与えるかどうかも焦点である。
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なるほど!
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アメリカが挑発して追い詰めるかどうか?ですね。
米中共国内に力を入れないといけないので、長引くように思います。