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バイデン米政権の対中融和策は危険だ!

当初バイデン政権の対中政策は強硬路線が継続するかのように言われていたが、しかし実際には、バイデンはオバマ時代の「対中取り込み」政策の継続のように見える。

オバマ政権時の中東重視、対中国についてはリムパックに中国海軍を招待し、南シナ海の埋め立てによる7つの基地建設を容認するなど、中国には口先では「戦略的忍耐」で、実際には何もしなかった。バイデン政権は口では「同盟国との連携」を言っているが、対中国政策は「競争相手」としか位置付けておらず、事実上の対中融和策といえるもののようだ。

バイデン政権が重視する気候変動問題を進めると、中国のレアアースに依存することになる。つまり再生可能エネルギー政策は中国との協力なしに進められないのである。また中国軍のマッハ5以上で飛ぶ長音速ミサイル「東風17」は、アジアにおける核戦略の中国優位を確立しており、これへの対抗措置なしに、アメリカが同盟国の協力を得られるとも思えないのである。

中国を競争相手として資本主義経済圏への取り込みを進めても、中国の一党独裁、社会ファシスト政権の本質が代わるわけでもない。かっての欧州で社会主義と民族主義を結合させたヒトラーのように、習近平は社会主義の中国を管僚独裁に置き換え、「中華民族の偉大なる復興」を掲げ、アメリカに代わって世界覇権を目指す「中国の夢」に酔っている。彼の「海洋強国」「強軍路線」はヒトラーの再来とみてよい。違うのは人口14億の大国が、強大な軍拡を進めていることだ。バイデンはヒトラーの暴走を許した当時のイギリスやフランスの日和見主義の政治家たちの誤りを繰り返しつつあるように見える。

当時の欧州の日和見的政治家たちは、ヒトラーの軍事的矛先を東に(=ポーランド・ソ連)向けることを選択した。欧米の政治家たちが中国ファシスト政権の矛先がアジアに向けられていることで油断すれば、取り返しのできない事態となるであろう。

習近平政権は、あと7年で中国経済がアメリカを追い越す計画を持っており、西太平洋とインド洋の覇権を中国が握れば、アメリカは戦略的主導権を失うことになりかねない。すでに西太平洋の核バランスは中国優位に転じているのである。アメリカの空母機動部隊は長音速ミサイル「東風17」の前に空洞化していることを見ておかねばならない。

中国が「一帯一路」戦略で世界覇権を実現するには、台湾と日本の先端技術を手に入れるほかない。この2国への軍事侵攻が迫っている相手を、封じ込めるのではなく「競争相手」として位置づけ、軍拡の時間的余裕を与える愚を指摘しなければならない。反ファシズム統一戦線の構築が一刻も早く必要なことを訴えたい。習近平ファシスト政権はすでに全世界の国と人民の主要な敵となっているのは意図的にコロナ感染症を世界中にばらまいたことで明らかだ。

バイデン政権は今後「中国ウイルス」「武漢ウイルス」と呼ばないことを決め、アメリカにある中国のスパイの拠点=孔子学園の活動を認める方針たが、この融和策は日和見主義というほかない。ファシスト政権への歴史上の誤りを繰り返してはいけない。
#戦略的忍耐 #競争戦略
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