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流動化する世界の軍事力バランスの中の日本!

オバマ政権の8年間と、トランプの4年間でアメリカは世界覇権をほぼ失いつつある。アジアでは中国が急速な軍拡で海洋進出を開始し、すでに南シナ海と東シナ海を内海化し、南にインドへ多方向から侵攻を開始し、北はシベリアへの浸透を狙い。東には台湾と沖縄から尖閣までの領有を狙っている。中国の多数の中距離ミサイル群はアジアにおける戦略的バランスを中国優位にしている。アジアでは台湾と日本、インドが侵略の危機に直面している。

中東ではイスラムシーアー派のイスラム革命を進めるイランと、オスマン帝国の復活を狙うトルコが、中国・ロシアの支援を受けて中東の覇権を握りつつある。中東ではイスラエルとサウジやUAEが危機に直面している。

アメリカのバイデン新政権は同盟関係の修復と国内対策が先決で、中国の覇権に対抗する戦略を再構築できそうにない。アメリカの同盟国の欧州はNATOがバラバラで、欧州にも中国やロシアが影響力を拡大しつつある。

しかも世界中で新型コロナ感染症が拡大している。それに伴う経済危機が世界の先行きを暗いものにしている。ロシアも中国もイランも経済危機が深刻だ。この3国は独裁連合といってもよい軍事優先独裁国家である。

日本の防衛にとって、中国・ロシアの連合は、北と南に敵を持つ2正面を余儀なくされる亡国の危機でもある。しかも世界中で反動的民族主義・国家主義が花盛りで独裁政権がのさばる時代だ。自由と民主主義の側がこれに対抗できていないのである。

世界情勢は1930年代の混沌とした国際情勢と似た状況が生まれていることを指摘しなければならない。アジアにおいては中国に対抗する米日韓軍事同盟は、韓国が北朝鮮・中国の側にすり寄り、解体寸前だ。

日本はアジア戦略を持たないと、危険な中国社会ファシストの侵略に対抗できない。少なくとも中国軍の侵略に独力で対抗できるだけの空軍力と海軍力を持たないといけない。アメリカはしばらくは頼りにならないのであるから、対米自立して同盟関係を再構築する必要がある。もはや憲法9条大事の護憲路線は「亡国の道」なのである。
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