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元社会主義国のたどる道とその歴史的影響!

ロシアと中国の元社会主義国はいずれも経済的に遅れた社会から、レーニン・毛沢東という偉大な指導者によって社会主義国になった。つまり両国とも先進国革命ではなかった。それゆえ世界に強力な帝国主義が存在する以上、ソ連も中国も官僚独裁にならざるを得なかったのである。

ロシアは共産党を解体したが、今も元官僚の独裁下にある。中国は毛沢東が官僚独裁を打破するために継続革命の思想を注入することに全力を挙げた。それが「文化大革命」であり、それは官僚独裁を打倒する予行演習であった。毛沢東は中ソ論争を経験し、社会主義国が官僚独裁を避けられないことを理解し、その打倒する方向を中国人民に示したのである。したがって継続革命の思想が試されるのは習近平の社会帝国主義が打倒されるかどうかで歴史的に検証されることになるであろう。

ソ連は西側との軍拡競争の末、泥沼のアフガニスタン侵攻で経済的破綻を迎えた。中国は習近平の「中華民族の偉大な復興」の道、すなわち覇権争奪の道の中で、同様に独裁政権の破たんを迎えるであろうことは旧ソ連の例で歴史的に明らかである。

ソ連の崩壊が最も大きな人類史に与えた影響は、冷戦後の西側先進国を強欲の資本主義に走らせたことであった。その結果はアメリカによるトランプ政権の誕生である。アメリカの錆びたベルト地帯を背景にしたトランプ政権は、アメリカの産業資本家たちの政権であり、金融資本と産軍複合体への反動復古ともいえる政権である。

重要なことは、アメリカ民主党内の左派・学生たちが大きな流れとしてマスクス主義を信奉し始めたことだ。アメリカ社会が越えがたい分裂と対立の中で、社会革命の方向性を若者たちが切り開きつつあることである。毛沢東は「革命は西から東へと流れている」と語ったことがある。彼はそれゆえ晩年、日本社会を研究し始めていた。しかしその西から東への革命の流れは、太平洋を越えてアメリカで先進国革命が起きる可能性が出てきたのかもしれない。

重要なことは、元社会主義国のロシアや中国が資本主義になったから、社会主義革命の成果がなくなったわけではなく、したがって社会主義が「化石」になったわけではないということである。冷戦崩壊後の強欲の資本主義は、その反作用として反差別・独占資本家階級の支配への反発を呼び覚まし、限りなく切実に先進国革命への大きな流れを生み出したように見える。日本の労働者階級がこの進歩的流れに合流する道を切り開くことを期待したい。
#強欲の資本主義 #先進国革命 #官僚独裁
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コメント

戦争が起きてもおかしくない!

 確かにそう思える。韓国はとりわけ危険だな。
 反日を煽りすぎだし、中国も本気だし、ロシアも弱みに付け込む癖がある。
 反日3国同盟もありうるな!!

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