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世界で中国への否定的な見方が高まる!

毎日新聞によると、国際社会の中国に対する逆風が過去1年間で急速に強まったことが国際的な調査で裏付けられた。米世論調査機関ピュー・リサーチ・センターは6日、14か国の先進国を対象にした調査で中国への否定的な見方の割合が全体で73%と記録的な水準に達したと発表した。

この調査は2002年以来毎年行われており、今年は6月~8月に実施した。中国への否定的な見方が一番高かったのは日本の86%、次いでスウェーデンの85%、オーストラリアの81%、韓国・デンマークの75%、イギリスの74%、アメリカ・オランダ・カナダの73%、ドイツ・ベルギーの71%、フランスの70%となっている。

中国の内政が独裁色を強め、ウイグルやチベットなど少数民族への強圧的同化策や香港の民主化運動弾圧、周辺国への軍事侵略的姿勢、並びに新型コロナウイルスを世界に拡散したことが影響したものとみられる。

世界一となった日本の中国への否定的世論は、尖閣諸島への侵略的姿勢や中国在留日本人へのスパイ罪による逮捕などが影響したものとみられる。スウェーデンの85%は、スウェーデン国籍を持つ香港の書店関係者が中国で実刑判決を受け、両国政府が非難を応酬する事態になったことが影響している。またオーストラリアの81%は、オーストラリア政府が4月に新型ウイルスの起源に関する独立調査を求めると、中国が経済面での報復・制裁をしたことが関係悪化に影響した。

それにしても、よくこれだけ世界の嫌われ者になるにあたっては、習近平国家主席の強引・強権・独裁・制裁・砲艦外交が影響していると感心する。アメリカが覇権放棄、世界から米軍を撤退させていることが、中国をのぼせ上がらせていると見るべきであろう。習近平の「中華民族の偉大な復興」とは、中国が世界の覇権を握ることであり、背景に伝統的な中華思想がある。

かっての中国古代王朝は、周辺国にケモノ偏の国名をつけ、日本にはチビを意味する倭国と名付けた。中国は世界の中心=華(はな)だというのが中華思想だ。中国が走資派指導部により資本主義をやりだして、GDPが世界第2位になった。それで思いあがり、今では世界支配を夢見るまでにのぼせあがった。

世界の覇権国は、文化や自由や人民の豊かさの面において、世界の最先端でなければならない。そこは新興の社会帝国主義の弱さで、独裁がなければ存続できない内的弱点を抱えている。その矛盾は、表面上の社会主義、実際の官僚独裁の国家資本主義が今の中国なのである。世界一の嫌われ者が世界の覇権など握れるわけがないのである。習近平の「中華民族の偉大な復興」とは、愚か者の幻夢でしかない。
#中華民族の偉大な復興 #中華思想
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