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何が世界の戦略関係を変えるのか!

米ソ2超大国の「冷戦」は、資本主義と社会主義の対立・軍拡競争を招き、それが官僚独裁を産み、やがてソ連は崩壊した。2つの陣営が軍拡を進めた「冷戦」も、双方が核兵器を持つので「熱い戦争」にはならなかったが、やはり戦争であったといえる。戦争は歴史打開力を持つ。冷戦の崩壊は官僚独裁の社会帝国主義のソ連を解体し、西側世界の強欲の資本主義を招き、各国を対立と憎しみの分断された社会とした。

つまり、資本主義世界の戦略関係を変えるのは第一に戦争であり、第二に資本主義の不均等発展である。アメリカがイラク戦争後疲弊し、オバマの平和路線の間に、中国経済が発展し、いまやアメリカを追い越す可能性まで生まれ、結果米中の貿易戦争、覇権争いが始まった。

米中の二超大国の対立も双方が核兵器を持つので「冷戦」となるか、あるいは地域紛争で収まると思われる。米中双方とも国内が分裂するか、もしくは対立を内包している。とりわけ中国は経済危機・コロナ不況・洪水・干ばつの四重苦で一大食糧危機を迎える。

習近平は内的矛盾を切り抜けるために、外に武力紛争を必要としている。産軍複合体の国アメリカも戦争を必要とする経済的危機にある。ゆえに米中の覇権争いは局地的戦争になる可能性が高い。南シナ海か?もしくは尖閣諸島か?あるいは台湾になるかもしれない。この戦争は、中国の一党支配の崩壊を招くであろうことは確実で、その意味でやはり戦争の歴史打開力を我々は認めねばならない。

覇権国が軍事力を背景にした覇権を維持しようとする帝国主義の時代には、戦争は避けられない。平和主義をいくら叫ぼうが戦争は避けられないのである。ゆえに非武装中立はばかげており、防衛力を強化して自国の被害を削減する努力を怠ってはいけない。

今世界は戦略関係激変の時であり、古い覇権国(アメリカ)と新興の覇権国(中国)の覇権争いが激化しつつある時だからこそ、米中以外の諸国も被害を小さくするために防衛力を強化しなければならない時なのである。
#戦争の歴史打開力
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