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総裁選出、政権基盤の弱体化招く党員投票回避!

1日午前、自民党総務会は、辞任を表明した安倍首相の後継を決める総裁戦について、両院議員総会で選出することを決めた。

総裁選は通常、国会議員票に加えて全国の党員・党友による投票を実施し、地方の声を反映する仕組みとなっている。しかしこの選出方式だと地方に支持が多い石破氏が有利となる。そこで「政治の空白を作れない」ことを名目に、党員投票を省くことで「石破つぶし」を企んだものである。

自民党内の若手や、10府県の府県連も党員投票の実施を求めていた。自民党は総裁選で投票できることで党員を増やしてきたので、党組織を活性化するうえでは党員投票を実施したほうがいいのだが、安倍首相の「石破にくし」があるのであえて石破つぶしの選出方法を選択したのである。

既に党内では、党利党略で菅官房長官が次期総裁に決まっている。つまり党員投票回避は既定路線なのだ。これでは半分に減少した自民党員は増えない。自民の組織的凋落は選挙で公明党の足に依存したことから始まっている。

問題はその公明党が新型コロナ感染症で、基盤の学会が集会を開けなくなり、組織の統制が緩んでしまい、集票力が低落していることである。つまり新総裁の下で衆院解散、総選挙に打って出ても、与党の組織力が低落しているので、野党が「政権の受け皿」を作ることができれば、政権交代の可能性が強まるであろう。

つまり政党の組織論から言えば、総裁選は民主的に全自民党員の投票で選ぶべきなのである。それが出来ない自民党は正に「たそがれ」を迎えているといえる。それにしても大臣ポスト欲しさに菅幹事長に多くの派閥が「勝ち馬に乗る」事態はあきれた話だ。
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