fc2ブログ

世界金融危機は先送りしただけだ!

リーマン・ショック以後の世界金融危機は、各国の巨額の資金投入で克服されつつあるように見えた。しかし先週ギリシャの債務不履行の危険が強まり、同国の国債を大量に保有している欧州の銀行の危険が強まり、スペインやポルトガルの財政も危機になりつつある。
ユーロ危機は世界同時株安となって全世界に波及している。外国為替市場では円が比較的安全と見られて、円資産が買われて円高が進行し、このため輸出主導の日本企業の売り上げが円換算で目減りし、業績悪化が心配されている。
ユーロ危機で回復し始めた日本やアメリカの経済が再び後退へと引きずられかねず、結局のところ世界金融危機は危機を先送りしただけで、克服されたわけではないことを証明したのである。
欧州(EU)は通貨を統合したものの、財政は各国任せの過渡期の矛盾にぶつかっている。それは統合を一層進める動機となるのか?それとも加盟国の財政破綻から脱退(すなわち解体)へと進むのか?注目される点である。
日本の財政危機は世界一だが、その円が買われ上昇しているのだから、世界の金融危機の深刻さがわかるのである。
今後、上海万博後の中国バブルの行方と、その波及が心配される。アメリカのメキシコ湾では油田から原油がもれ大規模な環境汚染が続いている。
日本は、環境・福祉分野への大規模な設備投資を誘導し、新しい産業革命のつもりで科学技術を発展させ、内需拡大の経済戦略を実行すべき時である。そのためには官僚の特権に手をつけて予算の無駄を無くす作業を一層進め、財源を確保しなければならない。
アメリカ経済に依存しない内需中心の経済の発展は、日本の対米自立を可能とさせるであろう。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治