外交的優位に立ちつつある中国・ロシア
国連におけるアメリカの影響力が衰退している。パレスチナの国連教育科学文化機関(ユネスコ)への正式加盟が承認された。アメリカ政府はこの承認に反発しユネスコへの分担金の拠出を停止した。パレスチナの国連加盟はアメリカの拒否権で阻止したが、ユネスコへの加盟をアメリカは阻止できなかったのである。
国連安保理が採択した対リビア制裁決議を欧米が利用してリビアに軍事介入し自分たちの石油権益を奪ったことに中国・ロシアは反発を強め反撃に出ている。反政府デモを弾圧するシリア政府への安保理の非難決議は、中国とロシアの常任理事国が拒否権を行使したのである。
世界資本主義の金融危機の深刻化の中で、各国で反政府運動が強まり、これを資源の再分割戦に利用しようとの動きが強まり、国連安保理の機能が相互の拒否権で停止しているのである。
アメリカの財政危機は深刻で「超党派委員会」の財政赤字削減協議はまとまりそうにない、再びアメリカ国債が格下げになり株価が暴落する可能性がある。
この協議が決裂すれば、今後10年でアメリカは財政赤字を1,2兆ドル(約92兆円)を、半分は軍事予算で、残り半分は福祉予算を削減することになる。
つまりアメリカは当分の間戦争はできず「息継ぎの和平」に戦略を転換せざるを得ない。だから中国とロシアが協調して国連の場で外交的強行姿勢を示しているのである。
世界中が政治的に不安定になり、欧米の国家的金融危機下で戦略関係が中国とロシアに有利に動いていることを見ておかなければならない。
だからといって、アメリカが戦略転換で大幅な軍縮を実現できなければ、アメリカの金融危機はより深刻化するであろう。
経済的危機にある欧米、強権政治で軍事的に台頭する中国・ロシアの戦略関係の変化を見ておくべきである。
日本は今まで通りの対米追随一辺倒か、それとも自立の好機ととらえるのか、戦略判断が求められているのである。
国連安保理が採択した対リビア制裁決議を欧米が利用してリビアに軍事介入し自分たちの石油権益を奪ったことに中国・ロシアは反発を強め反撃に出ている。反政府デモを弾圧するシリア政府への安保理の非難決議は、中国とロシアの常任理事国が拒否権を行使したのである。
世界資本主義の金融危機の深刻化の中で、各国で反政府運動が強まり、これを資源の再分割戦に利用しようとの動きが強まり、国連安保理の機能が相互の拒否権で停止しているのである。
アメリカの財政危機は深刻で「超党派委員会」の財政赤字削減協議はまとまりそうにない、再びアメリカ国債が格下げになり株価が暴落する可能性がある。
この協議が決裂すれば、今後10年でアメリカは財政赤字を1,2兆ドル(約92兆円)を、半分は軍事予算で、残り半分は福祉予算を削減することになる。
つまりアメリカは当分の間戦争はできず「息継ぎの和平」に戦略を転換せざるを得ない。だから中国とロシアが協調して国連の場で外交的強行姿勢を示しているのである。
世界中が政治的に不安定になり、欧米の国家的金融危機下で戦略関係が中国とロシアに有利に動いていることを見ておかなければならない。
だからといって、アメリカが戦略転換で大幅な軍縮を実現できなければ、アメリカの金融危機はより深刻化するであろう。
経済的危機にある欧米、強権政治で軍事的に台頭する中国・ロシアの戦略関係の変化を見ておくべきである。
日本は今まで通りの対米追随一辺倒か、それとも自立の好機ととらえるのか、戦略判断が求められているのである。
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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争 - ジャンル : 政治・経済

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