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中国で公然化し始めた習近平政権批判!

ネット上で注目すべき記事を見つけた。2020年4月2日付の、福島香織氏の「中国で飛び交い始めた習近平政権ピンチのうわさ」という記事である。

同記事はコロナ感染症が深刻化した中で出たいくつかの習近平批判の動きを紹介している。これらは習近平政権批判が組織的で、かつ公然化し始めたという意味で重大な意味を持っている。以下に簡単に紹介する。

(1)いわゆる「紅二代」の任志強の批判文書
この文章は2月23日にアメリカの華字サイト「中国デジタル時代」に掲載されたもので「化けの皮がはがれても皇帝の座にしがみつく道化」と題ししている。同文章は習近平のコロナ肺炎対応を批判するもので、習近平の「文革体質」を激しい言葉で批判している。習近平指導部が言論の自由を封じていることが、感染症対応任務の阻害となり、深刻な感染症爆発を引き起こしたと批判している。
同文書は、習近平国家主席を裸の王様になぞらえて「恥部を隠す布きれを一枚、一枚掲げて見せるが、自ら皇帝の野心にしがみついていることは一切隠さない」と批判し、「遠くない将来、執政党はこの種の愚昧の中で覚醒し、もう一度打倒4人組運動を起こし、もう一度鄧小平式の改革を起こし、この民族と国家を救うかもしれない」と書いている。この文章を発表した任志強は中国当局に連行された。

(2)ネット上に「緊急政治局拡大会議招集の提案書」の拡散
この提案書は陽光衛星テレビ集団主席の陳平がSSNの微信で転載したもので、内容は「新型コロナ感染により中国経済と国際関係情勢が厳しくなったことに鑑み、習近平が国家主席、党総書記の職務を継続することが適切かを討論する政治局緊急拡大会議を開くべきだ」というもので、その討論テーマとして次の諸点を上げている。

①鄧小平の「とう光養晦」路線(才能を隠して内に力を蓄える路線)について明確な回答をすべきか否か。
②党が上か、法が上か、執政党は憲法を超越できるか?
③「国進民退か民進国退か?」=国有企業を優先するのか?民営企業を優先するのか?
④治安維持のために公民の基本的権利を犠牲にするか?
⑤民間がメディアを運営することを認めるか?
⑥司法独立か、公民が政府批判をしてもいいか、世論監督が必要か、党の政治を役割分担したほうがいいか、公務員の財産は公開すべきか?
⑦台湾の統一が必要か、それとも平和が重要か?
⑧香港問題で繁栄が重要かそれとも中央の権威が重要か?
同提案書はまた李克強、汪洋、王岐山による政治局拡大会議指導チームを作ること、この会議の重要性は、決して4人組逮捕に劣るものではないことを指摘している。
この文章は転載で誰が書いたかはわからない。

(3)「怒りの人民はもう恐れない」との文章
この文章は精華大学の許章潤教授が書いたもので「30年以上前の改革開放の苦労によって切り開いた開放性が、習近平によってほとんど破壊された。中国の統治状態は前近代状態だ。門は閉ざされ、野蛮な人道的災難が絶えず発生し、中世のようだ。」許章潤教授は現在軟禁状態といわれる。

(4)許志永が出した「退任勧告書」
憲法学者で公民権運動家の許志永は「権力狂人」の習近平は国家統治能力の実力がなく、「妄議罪」(ありもしないことを議論した罪)をでっちあげ、「社会における諫言や改善のための意見を許さなくなった」習近平に中国のこれ以上の「安売り」を許さず早々に退任させよ、と主張している。許志永も公安に身柄を拘束されている。

こうした中で、中国におけるコロナ感染症で習近平は「大丈夫アピール」を出しているが、李克強は感染状況を「複雑で厳しい」といい続けており、中国では李克強の言動の方が評価されているという。こうした中で中国では「習近平の退陣決定」のうわさまでネット上に流れているという。

習近平が就任以来「反腐敗闘争」と称して、反対派の人物を次々粛清して多くの恨みをかっていることから、今後夏の北載河会議での両派の対決が見ものである。習近平が「コロナウイルスはアメリカ軍が武漢に持ち込んだ」との説を振りまいているのは、こうした反対派の組織的抵抗を、反米のスローガンで封じ込めようとの狙いからであることは明らかだ。

習近平の反対派は、鄧小平の「とう光養晦」路線を習近平が捨てて、「偉大な中華民族の復興」を掲げた点に、中国の国際的孤立があると見ており、多数派の江沢民派と団派(=胡錦濤派)と軍の反対派は強大であり、組織的に動いているようである。その力は大きく、習近平は国家主席就任以来最大の苦境に立たされていると見てよいであろう。
#習近平批判 #コロナ対応批判 #鄧小平路線 #中国の苦境
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コメント

やりすぎたかな?

 習近平は野心ありすぎで、アメリカを刺激しすぎた。
しかも競争相手を次々粛清したからな。敵が多すぎだ。
 しかし習近平は権力にしがみつくだろうな。

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