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アメリカの政治のねじれが示す変革期!

政治が変革期において、ねじれが現れることはある意味真理である。日本の幕末期に政権を保持していた徳川幕府が開国を選択し、討幕派が開国に反対していた。日本が諸外国に追いつくには開国は避けられなかったのであるが、ところが鎖国という自給自足の経済が、開国で崩れ物資不足となり、各地で一揆が起きて討幕への流れができたのであるから皮肉なことであった。

今、アメリカの大統領選でこの政治のねじれが現れている。アメリカの産軍複合体と金融資本の政策に、産業資本家の立場から反対するトランプ政権に勝つためには、民主党は左派・中道派・右派を統合できる候補を必要としている。

ところが予備選では自称「民主社会主義者」のサンダース候補が圧勝し始めたのである。サンダース候補では、中道派・右派は本選でトランプへと流れる。民主党主流派がサンダース以外の候補を無理やり立てれば、サンダースが無党派候補として大統領選に出ることになり、結果民主の票が割れトランプの再選が確実となる。

なぜこのようなねじれが生まれたのか?それは冷戦崩壊後の「平和の配当」と称した強欲の資本主義への移行が、アメリカ社会の格差を極限まで拡大した結果である。サンダース候補が掲げる政策は(1)中間、低所得者向け住宅建設支援(2)家賃統制(3)所得格差是正(4)最低賃金引き上げ(5)公立学校授業料無償化 (6)国民皆保険制度導入、など社会主義的政策を掲げている。アメリカ人民はこうした格差を是正する政策を求めているのである。

アメリカ民主党の主流派がトランプ大統領を弾劾に持ち込んだことで、アメリカ人民の支持は左派の社会主義者のサンダースの方に流れたのであるから、民主党の主流派の読みは崩れたのである。ワシントン・ポスト紙が「我々は国家的危機に立たされた今、バニー・サンダースというリスクを背負う余裕はない」との批判記事を掲載したのは彼らの危機感を反映している。

トランプの「アメリカ第一主義」の政治を続ければアメリカの覇権が維持できないと考えて弾劾裁判に持ち込んだのに、それが逆にトランプの再選を保証するものになってしまったのであるから皮肉なことである。トランプ陣営がサンダース勝利を願うのは当然なのである。「反動派は石を持ち上げて自分の足の上に落とす」と語ったのは毛沢東であるが、これは真理である。

つまりアメリカ大統領選は、民主党の予備選で誰が勝とうがトランプ再選が決まったということだ。予備選は民主党を団結させるためのものであったのだが、それが真逆になりつつある。サンダースが勝てば民主党の中間派などの票は本選でトランプへと流れるであろう。その結果アメリカ民主党の左派すなわちアメリカ人民は、ますます社会主義へと流れるであろう。アメリカの学生たちが社会主義を学習し始めたことは偶然ではない。

アメリカ社会の格差の拡大の中で、アメリカ議会が階級間の利害調整の機能を発揮できなくなりつつあることを指摘しなければならない。これは民主主義的議会政治の終焉であり、格差社会がそれをもたらしたのである。アメリカ資本主義の最後の鐘が鳴り始めた。

アメリカが復元力を回復するには富裕層への増税などで富の再分配が不可欠だ。だが国家的危機の中でそれを選択できるかは疑問であり、トランプ政治があと4年続くと見た方がいい。これはアメリカの同盟国には災厄でしかない。日本が対米自立を目指すべき時が来ている。
#政治のねじれ #弾劾裁判 #バニー・サンダース #議会政治の終焉
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コメント

トランプの再選!

 日本は思いやり予算5倍化を迫られるな!
 対米自立は与野党ともいわないのはなぜだ?
 わからないな?

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