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再選目指し自画自賛の米一般教書演説!

トランプ大統領は2月4日上下両院合同会議で一般教書演説を行った。テーマは「偉大なアメリカの復活」だが、同盟国は「姑息なアメリカの誕生だ」と思っているであろう。
トランプ一般教書演説の特徴は以下のとおりである。

(1)共和・民主の対立が浮き彫りになったこと
トランプは演説の前にペロシー下院議長と握手をせず。ペロシー下院議長は演説の後でトランプの原稿を破り捨てた。演説内容は民主党には終始けんか腰で、とりわけ国民皆保険制度の法案に賛成した民主党議員を激しく攻撃した。
与野党の対立が深刻で、アメリカの議会が階級間の利害調整力を失っていることが明らかとなった。

(2)経済面の成果を自画自賛したこと
トランプ大統領は中国との貿易交渉で第一段階の合意に達したこと、カナダ・メキシコとの自由貿易協定で成果を上げたこと、アメリカの農家や製造業の輸出が増え、10万人の雇用を生み出すとして「ブルーカラーは好景気だ」と、大統領再選に向けて「私は公約を守った」と成果を自画自賛した。

(3)安全保障面で強大な軍事力を誇示したこと
トランプは、宇宙軍創設を誇示したが、一方で米軍駐留経費に関しNATO加盟国から計4000億ドルの負担を引き出したこと、同盟国から「公平な費用負担の協力を取り付けている」とのべ今後負担を求めていく考えを表明した。「偉大なアメリカの復活」がテーマの一般教書演説だったが、同盟関係はズタズタ状態で、アメリカの覇権は撤兵政策で崩れつつある。このトランプのアフガンや中東からの米軍の撤兵が、ロシアや中国など地域覇権国が大歓迎している実際がある。

(4)「インフラ週間」で拍手を受けたこと
トランプ演説で両院の与野党議員が立ち上がって拍手したのはインフラの再構築について言及した点であった。アメリカ社会は水道管俺tぅかがはなはだしく、橋や高速道路も痛みが激しい、だからインフラの再構築が広範な支持を受けた。しかしこれも財政上の制約があり、再選のため空約束で実行されるかどうかは怪しい。

以上の特徴が示しているのは、民主党に有力な大統領候補がいない下で、トランプの政治があと5年近く続く可能性が強いことである。アメリカ軍の世界からの撤兵は覇権の喪失であり、その戦略的空白を埋めるのは中国やロシアの地域覇権国であり、アメリカが同盟国に厳しいスタンスを続ける限り、世界の多極化が進み、ドルは世界通貨としての地位を失っていき、アメリカは巨大な軍事力を維持できなくなるということは必然だ。つまりトランプは「強いアメリカ」を掲げて、実際にはアメリカを弱体化しているのである。

つまりアメリカは、覇権維持のためには同盟国の協力が必要だが、負担の協力を求めすぎて覇権を喪失しつつあることも事実なのである。トランプ政治の継続はアメリカ社会の格差と分断が続くという事であり、それは「強いアメリカ」ではなく「分断した弱い、姑息なアメリカの誕生」になりかねない。アメリカ社会が分裂している中では戦争路線は取れないであろう。世界は多極化し、独裁国家の地域覇権国がのさばる時代が来つつあるのだ。
#一般教書演説 #民主・共和の対立 #強いアメリカ #覇権の喪失
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