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日本の直面する外交的重点について!

EUとNATOの東方への拡大は,ロシアを旧ソ連時代の大国意識に目覚めさせた。とりわけウクライナにおけるクーデターはロシアの怒りを掻き立てて、クリミア半島の併合を招き、欧米は対ロシア経済制裁を強化した。

クリミア半島の併合で国民の支持率を高めたプーチンは、地域覇権い目覚め、旧ソ連領への影響力回復へと外交の舵を切った。EUとNATOの東方への拡大は、結果としてロシアを中国覇権主義の側へと追いやることとなった。ロシアの脅威は西方、つまり対EUとNATOにある。

現在では、中国は西太平洋からインド洋への海洋覇権のために、ロシアはEUとNATOに対抗するために中ロの軍事同盟関係が深く進んでいる。これは日本の防衛にとって2正面の悪夢であり、外交的に絶対に避けなければならない。

アメリカが同盟国への貿易戦争を仕掛けている下で、ドイツ政府はロシアからの天然ガス輸送パイプライン「ノルドストリーム2」に対して支援を強化している。ロシアへのガス代金は、ロシアのドイツからの工業製品購入を促すことになる。

ところで温暖化は凍てついた北の大地を解凍しつつある。ロシアの耕作面積は拡大し、採掘可能資源は増えるであろう。ロシアとの経済的相互依存関係を深めていくことは中ロ関係にくさびを打ち込むことにつながる。

ロシアは中国のシベリアへの領土的野心に気づており、また中央アジアへの経済的野心を快く思ってはいない。つまり日本外交は、中国覇権主義の危険性を現状では優先しなければならず、北方領土問題を棚あげしてもロシアを引き付ける外交が必要である。

広大なロシアは欧州部と中央アジア部分と極東部分に経済圏が3分される。ロシアは資源依存経済であり、いまだに先進国になり切れていない。日本は極東部に経済的に浸透する必要があるが、経済規模の小さい極東部分は日本にとっては経済規模は小さいが戦略的価値は大きいのである。

中国の世界覇権の夢は野心的で、彼らは日本占領を本気で考えている。これに日本は独力で対抗するには、軍事力の増強だけでなく、インド・イラン・トルコ・モンゴルとの外交的結びつきを強化する必要がある。ウイグルとチベット、内モンゴルなどの反政府勢力との関係を強化するには、これらの国の緊密な協力がいる。

アメリカとの関係は世界の多極化の中で対米自立し、対等の同盟関係を構築すべきである。「アメリカ第一主義」のアメリカは、もはや日本の防衛で全面依存すべき相手ではない。日本は、あくまでも主体的な防衛体制を確立すべきだ。そうしてこそアメリカは日本の防衛に同盟国として力を貸すであろう。

日本の領土問題で深刻な脅威は尖閣にある。中国の新シルクロードを意味する「一対一路」戦略は擬態であり、中国の侵略の第一の矛先は日本である。中国社会帝国主義は史上最も危険な侵略勢力となっていることを忘れてはいけない。日本を侵略の標的にするのは、かつての日本軍国主義への報復として、国内の支持が取り付けやすいし、なりよりも日本の先進技術が世界覇権達成には必要なのだ。彼らは日本の核アレルギーは弱点で、2発の原爆で日本は屈服すると考えていることを決して忘れてはいけない。
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コメント

自立が必要なことは確かです

 中国が危険な国になったのは香港の事を見てもわかります。
ロシアを中国から離間を図ることは必要だと私も思います。

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