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日本外交は閉塞状態だ

今年もあとわずか、今年1年の日本外交を振りかえる。
アメリカ第一主義のトランプ政権との間はいい関係と、言われている。だがアメリカには思いやり予算の4,5倍の要求を突き付けられている。貿易交渉も日本の一方的譲歩だった。とても外交が成功したとはいえない。

外交が良好なのは中国との関係だが、それは米中の貿易戦争で、日本を味方にしたい中国の戦術的な方針転換のおけげであり、尖閣では砲艦外交、右手で銃を突きつけて、左手で握手を求められてもうれしくない。何よりも日本人の中国嫌いは酷い、それは中国政府の反日と日本人への不当逮捕、何よりも尖閣への領土的野心のせいである。日本にはその責任はない。

韓国との関係は最悪だ。戦後70数年たつのに、いまだにたかりゆすり外交だ。何度でも金を奪えると信じて、たかりゆすりを繰り返す相手には、毅然とした対応が必要だ。北朝鮮に至っては拉致問題で一歩も前進はない。核開発も日本の脅威は増すばかりだ。

中東は、トランプ外交のあおりで、日本は自衛艦を派遣する羽目になりそうだ。武器使用もできない艦隊に、無理な任務を与えることの危険を指摘したい。

対ロシア外交も、北方領土返還問題が暗礁に乗り上げて、無駄に首脳会談だけ繰り返している。ロシア側が安保条約を問題にしているので、日本が自立しない限り北方領土交渉は前進しない。

これだけ外交が閉塞状態なのも珍しい。安倍首相はしきりに外遊を繰り返すが、中身はなにも前進していないのである。

とりわけ無視できないのは中国とロシアの軍事同盟が進み始めたことだ。この同盟は日本に2正面を強いるという点で、重大な安全保障上の脅威である。日本は本腰を入れて防衛力の増強に取り組まねば危険な事態だ。

こう見ていくと日本の外交は全くの閉塞状態だ。政府には少しは外交に本腰を入れてもらいたい。外交に戦略的思考が見られないのは対米従属のせいなのだが、それにしても酷い外交があったものだ。
#日本外交 #2正面 #戦略的外交 #対米従属
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