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米朝実務者協議の決裂と良い議論?か示すもの

10月5日スウェ―デンで開かれた米朝実務者協議は、不可解な事に、北朝鮮側は「決裂した」と発表し、アメリカ側は「良い議論を行った」と発表した。

北朝鮮側の金明吉(キム・ミョンギル)首席代表は「時間も十分に与えたが、アメリカが手ぶらで交渉に出てきたことは、結局、問題を解決するつもりがないことを示している」「交渉決裂はアメリカの責任だ」などと強く批判した。

これに対し、アメリカのビーガン特別代表は何も語らず、アメリカ国務省は声明で「アメリカは創造的なアイデアを出し、北朝鮮と良い議論を行った」と主張した。アメリカ側は、去年両首脳が合意した「共同声明の4つの柱をそれぞれ進展させる多くの新しい構想を確認した」と強調している。

開催地のスウェーデン政府が提案した2週間以内の再協議を、アメリカは「受け入れ」、北朝鮮は「アメリカが、敵視政策を完全かつ後戻りできない形で撤回する措置を取る前に、交渉を行うつもりはない」と強調し「期限は年末までだ」とした。

北朝鮮の「敵視政策を完全かつ後戻りできない形で撤回する措置」とは具体的には体制保障と制裁解除のことである。ウクライナ疑惑で弾劾に直面し、来年には大統領選が始まるトランプ大統領は、外交的成果が欲しいのであるが、北朝鮮はその足元を見て強硬なスタンスを見せている。

北朝鮮は後ろ盾に、中国とロシアの支援を取り付け、韓国の文在寅政権の支援まである。米軍と韓国軍の共同軍事演習も次々中止となる等、北朝鮮を取り巻く環境は北朝鮮優位な国際環境となっている。だから北朝鮮が話合いで非核化を受け入れるとは、実はトランプを除き誰一人として信じていはいなのである。

北朝鮮にしてみれば、中国とロシアから経済援助が約束され、その上韓国の支援がある。米韓軍事演習への金のかかる軍事的対応措置も必要なくなり、短距離ミサイルの開発さえ余裕でできるのである。したがってアメリカの大統領選を見てから交渉に臨んでも遅くはない。交渉の期限があるのは大統領選で外交的成果が欲しいトランプの方なのである。日本としては、トランプが成果ほしさに北朝鮮の体制保障と制裁解除で、安易な譲歩をすることを心配しなければならない。

北朝鮮が「話合いは決裂」と言っているのを、わざわざ国務省声明で「良い議論を行った」と言うのだから、アメリカの弱い立場を明らかにしたようなものである。トランプはノーベル平和賞を欲しがるぐらいだから、北朝鮮に軍事的な対応措置は取れない。北朝鮮の非核化はますます可能性はゼロになったのである。

日本政府が、北朝鮮が核放棄しないのなら、日本も核保有を検討しなければならない旨、表明すれば、中国やロシアは北朝鮮の非核化に協力すると思うのだが、小心な安倍首相には望むべくもない。#米朝交渉 #非核化 #制裁解除 #体制保障 #米大統領選
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