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アメリカの中東政策の迷走はトランプが原因!

アメリカがイラン核合意から離脱し、制裁を強め、その原油禁輸措置にイラン政府が反発し、核合意を破り、上限を超過するウラン濃縮に踏み切った。イランは瀬戸際外交を展開し始めた。

アメリカにも対イラン強硬派が政権内にいる。イランにも革命防衛隊等の強硬派がかってにアメリカの無人偵察機を撃墜した。双方の強硬派が軍事対決を望んでいるのだが、当のトランプ大統領はイスラエルとサウジを極端に偏重した中東政策を展開している。

トランプ大統領が、とりわけサウジから金を引き出すことに夢中で、彼は演説でサウジ国王が「5億ドルの支払いを約束した」ことを聴衆に公然と語った。今年になってトランプの娘婿のクシュナ―氏が共同創設者である不動産投資資金にサウジから9000万ドル(約96億円)が振り込まれたという。トランプはまるで私的利益から中東外交を展開しているように見える。

サウジやアラブ首長国連邦がアメリカ軍の対イラン軍事作戦を求めていることはよく知られている。トランプが強欲からイラン攻撃に走るのでなないか?と世界の政治的指導者が心配している。トランプはあまりにもイスラエル寄りなので、当然にも中東和平は全く機能しないままだ。

こうしたトランプの無茶苦茶な中東外交を、駐米イギリス大使が「アメリカのトランプ政権は無能だ」と報告していたことが暴露された。この極秘公電でダロック大使は「米政権が今後、かなり正常なものになり、機能不全が軽減され、今ほど予測不能でなくなり、派閥分裂が解消され、今ほど外交的に無様で無能ではなくなるとは、あまり考えられない」と書いている。

このダロック大使は、キャリア外交官として42年間の経歴を持つ、国家安全保障と、欧州連合政策を専門とする有能な外交官で、キャメロン政権の安全保障問題顧問を務めたほどの人物である。これほどの人物の報告がリークされたのであるから、これはアメリカの中東政策の支離滅裂ぶりを世界に知らせる意味を持つようである。

こうして中東情勢がトランプの迷走外交で一触触発の戦争の危機に直面している。この危険な大統領に、世界でひとりだけ追随しているのが安倍首相だ。危険極まりないことを指摘しなければならない。中東は世界の火薬庫であり、その火薬庫でアメリカが軍事力を増強して火遊びをしているのであるから、世界中が心配している。

トランプがアジアにおいては対中・対北朝鮮問題で、話し合い路線ですまし、中東で戦争路線を強めている危険を指摘しなければならない。トランプに戦争するつもりがなくても、双方の強硬派が挑発にのり攻撃すれば、アメリカの軍人に死者が出れば戦争は偶発的に始まるであろう。アメリカ政府が対イラン多国籍軍の編成に動き始めた事実は、事態の深刻さを示すものである。
#イラン核合意 #原油禁輸措置 #対イラン多国籍軍 #世界の火薬庫
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コメント

トランプは危険!

 トランプは金のために外交をしているのだな!
拝金思想の塊で、不動産屋のおやじだからな!

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