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習近平国家主席の北朝鮮訪問の狙い!

大阪でのG20の直前に中国の最高指導者習近平主席は北朝鮮の平壌を訪問した。この狙いは大阪でのG20に参加しトランプ大統領との2国間会談で3回目の米朝会談を開くことを手助けし、その土産でアメリカとの貿易戦争を妥協に持ち込みたいとの狙いがある。

習近平の労働新聞への寄稿文は「朝鮮半島問題と関連する対話と交渉の進展を共に推進し、地域の平和と安定に積極貢献する」と強調した事にも表れている。

北朝鮮の米朝交渉のスタンスは、段階的核放棄を前提にした段階的見返り路線である。これに対しアメリカは核全面放棄と全施設のリストを開示することをまず求めて、対立し米朝交渉は決裂した。

習近平国家主席がこの2つの案の折衷案を提示し、それを米中交渉で仲介する可能性がある。米中貿易戦争は双方の主張が対立し、妥協ができにくい状態で関税合戦が続いている。中国企業のファーウエイはアメリカ政府の排除に合い、同盟国も追随するしかない状況で、中国側にはレアアースの供給停止ぐらいしか切り札がない。中国の環球時報はツイッタ―にアメリカ企業がレアアースの「規制に直面する可能性があると投稿した。

アメリカの軍需産業はその先端兵器の製造に当たり中国のレアアースに全面的に依存しており、実際に多くのレアアースを使用している。しかし中国のレアアースの供給停止は、かっての日本に対する供給停止が、新技術の開発と「都市鉱山」(=再利用)で切り抜けたように、失敗すれば中国側の打撃も大きい。

習近平国家主席がこう着状態にある米朝会談を仲介すれば、トランプを懐柔することができるかもしれない。なんせトランプは大統領再選に向けて外交で成果が欲しいところだ。問題は習近平国家主席が提起する北朝鮮の核廃絶の案がどのようなものとなるかであり、その内容が注目されている。

米朝会談を仲介した韓国が失敗した役割を、中国が果たすことができるのか?疑問だが、大統領再選に向けた弱みがトランプにはある。米中首脳会談はG20の最大の注目点となる。
#米中首脳会談 #レアアース #G20 #核全面放棄
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