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台湾総統選は親米派と新中派の対立!

来年1月の台湾の総統選に向けて現在、各党の予備選が行われている。野党の国民党は高雄市長の韓氏と、ホンハイ精密工業の郭氏が争っているが、いずれも親中国派である。

与党民進党は原職の蔡氏と前行政院長の頼氏の闘いとなっており、双方とも親米派である。中国政府は野党候補を応援し、アメリカは与党候補を応援している。

つまり、台湾総統選は米中の代理戦争の様相を見せているのである。与党候補は中国に厳しい態度で臨み、野党候補は習中国政権との平和協定締結を主張し、対中融和を掲げている。

トランプ政権と習近平政権の貿易戦争は覇権争いの様相を呈し、中国側は台湾海峡での軍事演習を強化し、アメリカ海軍は今年5度も台湾海峡に艦船を派遣し、通過させた。

このようなときに中国の魏国務院委員兼国防相が講演で、台湾で独立の動きがあった場合、武力行使を辞さない考えを明かした。独立を志向する蔡政権とそれを後押しするトランプ政権にくぎを刺したのである。

魏中国国防相は6月2日「中国から切り離そうとするのであれば、いかなる犠牲もいとわず戦う」「域外国家が大量の兵力を投入し、南シナ海の不安定要因になっている。」と述べたうえで中国の南シナ海の軍事拠点化を正当化した。

これに対し、台湾で中国政策を主管する大陸委員会は「台湾と地域の安全に対する武力脅威の言動は決して受け入れられない」と批判した。台湾総統の秘書長が5月末に訪米し、ワシントンでボルトン大統領補佐官と会談していたことも明らかとなった。アメリカは台湾独立派の現政権を強く支持しているのである。

ボルトン大統領補佐官は強硬派で知られ、同氏は2017年に米紙への寄稿で「台湾への米軍再駐留」を提言した事がある。つまり米中貿易戦争は、軍事的対立の様相を帯び始めたことが台湾総統選挙を前にした台湾情勢の特徴なのである。

中国の資金的支援を受けた国民党候補を台湾の人々が支持するのか?来年1月の総統選が注目されている。
#台湾総統選 #台湾めぐる米中 #ボルトン大統領補佐官 #台湾独立
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