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トランプ訪日が高くつくことについて!

安倍首相のトランプ大統領への接待漬けが、世界中のメディアの注目を集めている。ロシアの新聞は「トランプの友人は世界中で安倍だけだ」と報じた。たしかにトランプ大統領が外交的成果を誇示できるのはアメリカ製兵器の爆買いをした日本だけで、後は同盟国を全て敵対的関係にしてしまった。

安倍首相はトランプを接待ずけで大統領の再選に協力することで貿易摩擦を緩和したかったのである。ところがトランプは貿易交渉は日本の夏の選挙まで待ち、その後に大きな成果があるだろう、と語った。この発言時に安倍首相の目が一瞬泳いだことが印象的だった。

トランプ大統領は訪日の前の23日に米中の貿易戦争で打撃を受けたアメリカの農民への1、6兆円の補助金を発表した。日本の選挙後にアメリカ農産物の輸入拡大で大きな果実を確信しているのだ。またトランプ大統領は日本の自動車の輸出制限を狙っている。これを受け入れることは管理貿易を受け入れることである。自由貿易は工業製品輸出国の日本には生命線であり、管理貿易を安倍政権が受け入れれば経済団体の失望を買うであろう。

たとえ選挙後でも、アメリカ産の食肉やコメの輸入拡大は、コメ作農民や畜産農家を票田にしている自民党には政権を失うほどの打撃になる。トランプがこのことを理解しているとも思えない。アメリカが提唱したTPPから無責任に離脱しながら、TPP加盟国以上に市場開放ができるわけがない。やれば日本はTPP加盟国にバカにされるであろう。

どう見ても安倍首相はトランプ大統領を理解しているとは思えない。トランプが期待しているだけの農産物の輸入枠を拡大し、自動車の輸出を削減すれば、他ならずアベノミクスを安倍首相が叩きつぶすことになる。貿易交渉で譲歩できないのに、トランプ大統領に大きな期待を抱かせた安倍首相は、その反作用に苦しむことになるであろう。

トランプ大統領がアメリカメディアを「人民の敵」と発言したが、その米メディアは訪日を「大統領はほぼ観光客」と日本の接待を皮肉った。トランプを最大限に接待した中国が、現在アメリカの貿易戦争の標的になっているように、トランプはアジア的な接待が通用する相手でないことは明らかだ。

安倍首相はこうなると衆院を解散し、ダブル選で圧勝した上で、アメリカの要求を受け入れて貿易摩擦を緩和する以外ない。日本の農民や自動車産業は打撃を受け入れ危機を乗り越えられるのか?産業の危機とも言える試練を迎えることになるであろう。可能性は少ないが、もしアメリカの要求を安倍首相が緩和できれば、安倍のトランプへの「おもてなし」が評価されるかもしれない。
#日米貿易交渉 #ダブル選 #トランプ再選 #農産物の市場開放
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