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米映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」を観て


昨日の夜梅田の「大阪ステーションシネマ」で表題の映画を観ました。
映画の原題 はSHOCK AND AWE で 2019年3月29日から劇場公開され、2017年に製作されたアメリカ映画で監督 は ロブ・ライナーである。

2002年、米・ブッシュ大統領はイラクが核兵器をはじめとする大量破壊兵器 を開発及び保持していると非難。イラク侵攻が始まろうとする中、アメリカ国内でもデマ情報で愛国心が強まっていった。こうした社会の流れに中で、地方新聞社を傘下に持つナイト・リッダー社ワシント ン支局の記者ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルは、その作為的情報に疑問を持ち、証拠を探り真実を暴こうと取材を続けていく記者たちの奮闘を映画は描いている。

「スタンド・バイ・ミー」の名匠ロブ・ライナーが、イラク戦争の大義名分となった大量破壊兵器の存在に疑問を持ち、真実を追い続けた記者たちの姿を描いている。NY タイムズやワシントン・ポ ストなどの大手新聞社が政府の発する嘘を報道し続ける中、ナイト・リッダー社だけは信念を貫き、「それは真実なのか」と問い続ける。記者たちは大儀なき戦争を止めようと、米兵、イラク市民、家族や恋人の命を危険にさらす政府の嘘を暴こうと奮闘する。やがて記者たちは破壊兵器の証拠はなく、政府の捏造、情報操作である事を突き止めた。
しかし反テロの高まる波に押され記者たちは次第に孤立していく。そして2003年、ジョージ・W・ ブッシュ大統領は「大量破壊兵器保持」を理由にイラクを武装解除し世界を危険から守るため、“衝撃と畏怖”という作戦名の侵略戦争を始めるのである。

この映画が描いているイラク戦争へのニセの情報による、戦争への世論動員が、今のアメリカにおけるトランプ大統領が「へイクニュース」を口癖のように使うことになるほどアメリカ国民のNY タイムズやワシントン・ポ ストなどの大手新聞社の報道への疑心を高めたのである。
アメリカは軍需産業の国であり、儲けるためには戦争を必要とするがゆえに、貿易センタービルへのテロを好機とばかり、テロ組織と関係のなかったフセイン大統領のイラクが大量破壊兵器を開発しているという嘘をでっち上げて侵略戦争を開始し、大手新聞社がその世論作りに嘘の情報を報道し続ける中で、真実を報道し続けた記者たちの姿を映画は描いている。
映画のテーマが難しい内容であるために観客がガラガラであったのが残念であった、国際情勢がきな臭さを増している時でもあり、多くの方にぜひ見てほしい映画である。
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