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英がEU離脱骨抜きへ動き始めた!

中国の経済危機、イギリスのEU離脱の危機、トランプが招く経済危機が心配されているが、このうち国民投票でEU離脱を決めたイギリス政局が混迷を深めていたが、保守党・労働党・自由民主のEU残留派が結則してEU離脱骨抜きへ動き始めたようだ。

報道によればメイ首相が3月27日離脱協定案可決なら「辞任する」と表明して離脱潰しが明らかとなった。メイ首相は表向きは「国民投票で決まったことだから」と言いながら、3月13日に「合意なき離脱はしない」という動議を下院で可決した。その翌日には離脱を「6月30日まで延期」することが可決された。離脱強硬派の議員達からメイ首相に裏切られたとの声が出始めた。

保守党・労働党・自由民主のEU残留派が目指しているのは「関税同盟にとどまる」という、事実上のEU離脱の骨抜きで、離脱の経済的打撃を最小限度にする、という案だ。しかしこの方向はEU離脱に投票した有権者が納得しない。こうしてイギリスはEU離脱を巡り、家族や友人・恋人・夫婦の間が仲たがいや対立が激化し、イギリス世論は混迷状態となっている。

イギリス支配層は、当面際限なく離脱を延期しながら、時間をかけて再投票へと導く道を選択したかに見える。国民投票が予期しない結果となり、移民嫌いが高じて離脱を決めたばかりに、日産の工場閉鎖発表で離脱による大規模な雇用喪失を招きつつある中で、イギリス支配層は事態の深刻さを自覚しつつあり、超党派でどのように再国民投票に持ち込むかが政治的焦点になったかのようだ。

イギリスのEU離脱問題は、感情的判断で国民投票を行うと、国家を経済的破滅に導くといういい見本である。国論が割れている問題で国民投票を行う愚劣を指摘しなければならない。国民投票が国家の命運を過ちへと導く愚を避けなければならない。
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