FC2ブログ

世界の自動車産業再編の中でのゴ―ン逮捕!

世界の自動車産業が内燃機関から電気自動車時代への過渡期にあって大再編期に入った。とりわけドイツのフォルクスワーゲンが次世代技術に展望のない米フォード・モーターを傘下に収め、世界最大の生産台数1700万台の巨大メーカーになる。これに続くのはフランスのルノー・日産自動車で技術に劣るルノ―は日産を統合し、参下に納めないと技術競争力がない。ルノ―とプジョー・シトロエンのフランス連合では次世代技術で劣る。そこでフランスのマクロン大統領は日産の統合を、日産の会長だったゴ―ンに働き掛けた。

これに対抗し、日産の経営陣は日本政府に働きかけて、司法取引の制度を活用しルノ―の日産取り込みを阻止しようとした。こうして日産の最高経営者のゴ―ン逮捕となった。ゴ―ンの後継会長ジャン=ドミンゴ・スナールはフランスの多国籍企業の経営にいくつも携わってきた大物で、他社にすがることと、公金を引き出すことが上手い人物と言われており、日産がルノ―の支配から抜け出すのは、世界の自動車産業の生き残りをかけた闘い中で、容易ではないのである。

しかも日本の自動車産業は、この世界的な再編に完全に乗り遅れている。また中国の自動車産業が合弁から抜け出して国有3社の提携が進み、世界の自動車産業界は欧州・アメリカ・中国と世界的再編に乗り出しており、日本勢の出遅れが目に付く。自動車産業は電気自動車と自動運転の次世代技術をめぐり大再編期にさしかかっている。ところが日本政府はこの大再編に未だに無策である点が気になる。ゴ―ン逮捕でルノ―の日産取り込みを阻止するだけではだめなのだ。必要なのは世界市場に向けた産業戦略であり、統合戦略が必要なのである。

とりわけ自動車産業の再編は、電気自動車と自動運転の次世代技術への移行を展望し、EV産業メーカー、AI技術、半導体メーカーを巻き込んだ再編が避けられないのであるから、日本政府が調整にのりだし、産業戦略を持ってリードすべきなのであるが、それがまったく見えないところに、日本の国家戦略のなさが示されている。アメリカに追随する人物が総理大臣では、「アメリカに工場を7つ作る」と安請け合いするのが落ちなのだ。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治