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政策の重点・優先順位がないトランプの弱点!

トランプ政権が発足して半分の2年が過ぎた。公約を実行しょうと言う気持ちは分かるが、その施策に重点がない。普通政治には政策の優先順位がある。対中国貿易戦争や技術封じ込めが第一なのか?それとも北朝鮮の核放棄の政策が第一なのか?それとも中東の対イランが戦略的に重要なのか?さっぱりわからない?

トランプ大統領自身が戦略が分かっていないせいなのかもしれない。ふつう大国の中国に貿易戦争を仕掛けるのなら、同盟国を引き寄せて行うべきなのだが、トランプは北米自由貿易圏の同盟国への貿易戦争を始めに仕掛け、EUや日本にも赤字削減を迫っている。

自国第一主義を貫きながら、身勝手にも米軍基地受け入れ国支援の増額も要求する。まるで同盟関係をぶち壊し、自国の戦略を破壊するかのようなやり方だ。こんなことをすれば中国との間の覇権争いも不利にならざるを得ない、何よりも世界中への貿易戦争が、世界の貿易量を縮小させ世界大恐慌を招く可能性を高めている。

外交がハチャメチャなら、内政も無茶苦茶で、メキシコとの国境に壁を作る金は、公約ではメキシコに出させるはずだった。野党民主党の反対で政府予算が成立せず、政府窓口の閉鎖が続いている。移民をめぐりアメリカ国内の対立・分断はさらに深刻化した。

トランプ大統領の認識では、政策の戦略的優先順位を決めて、一歩一歩実現するという思考方法がないように見える。政策における議会は階級間の対立の妥協を図るのが役割なのだが、トランプ大統領には妥協の文字はないように見える。だから戦略が分かる部下たちは、あほらしくて次々辞めていくことになる。

これが覇権国アメリカの大統領なのだから、周りの同盟国が被害を受けることになる。いくらグロールリズムの米国債本位制の逆流現象とはいえ、迷走するアメリカ政治はあまりにも被害が大きい。
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