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海上自衛隊の南シナ海での軍事訓練の持つ意味!

朝日新聞の本日、9月17日朝刊は1面トップで、海上自衛隊が潜水艦を南シナ海で極秘派遣し、東南アジア周辺を長期航海中の護衛部隊と合流させて、中国が軍事拠点化しつつある南シナ海で13日に対潜水艦戦の訓練を行った事を報じた。朝日新聞によれば、複数の政府関係者が明らかにしたという。

南シナ海は中国軍が複数の岩礁を埋め立てて人口島を造成し軍事拠点化しつつある。中国政府が9段線で囲い込んだ南シナ海は、中国のミサイル原潜が安全海域として確保することで戦略的価値を持つ海域である。この南シナ海での海上自衛隊が対潜水艦戦の訓練を行った事は重大な軍事的・戦略的価値を持つ行動である。

ロシア海軍がホホーツク海を原潜の遊よく海域として確保しているように、中国海軍も南シナ海を人口島の軍事基地で囲い込んで原潜の安全海域を確保することは戦略的に重要であるが、現在米軍が「航行の自由作戦」を実施しているものの、米軍が主力戦闘機の部品と保守要員の不足で稼働率が22%まで落ち、とても戦争できない状態の中で、海上自衛隊の南シナ海での対潜水艦戦の訓練の持つ戦略的意味は非常に大きい。

今回南シナ海で訓練したのは潜水艦「くろしお」護衛艦「かが」「いなずま」「すずつき」の計4隻である。「くろしお」は8月27日に海自呉基地を出港し、台湾とフィリピンの間のバシ―海峡を通って南シナ海に入ったという。訓練の後「かが」「いなずま」「すずつき」の護衛艦隊はインド洋へと向かったという。

アメリカがトランプ大統領の「アメリカファースト」で、他国の防衛をやる気がなくなり、日米安保もい事実上意味をなさなくなりつつある中で、日本は自分の力で中国軍の覇権主義的侵略に備えなければならない。いかにミサイル防衛があるとはいえ、中国軍の原潜を戦争の初期に制圧できるかが勝敗を決することは明らかであり、したがって海上自衛隊の主要な戦場は南シナ海なのである。

日本政府が、この軍事訓練をなぜ秘密にしているのか?それはたぶん中国政府の対面を配慮しているのであろうが、これは余計なことであり、訓練は、相手に備えがあることを示すことで抑止力としての意味を持つのであり、政府は南シナ海での海上自衛隊艦隊の、対潜水艦戦の訓練の内容をきちんと公開すべきである。
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コメント

海自の軍事訓練を支持します。

 よくやったといいたいですね。政府は中国の怒りが怖くて秘密にしているのですね?

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