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孤立した2国が傷をなめ合う米露首脳会談!

トランプ大統領とプーチン大統領は16日フィンランドの首都ヘルシンキで首脳会談を行った。両者はシリア問題や書く軍縮で協力し、関係改善を図る方針で一致した。プーチン大統領は戦略核弾道の上限を定めた「新戦略兵器削減条約」の期限延長を提案し、トランプは「米ロは今問題を終わらせたいと考えている」と語った。

プーチンは米選挙干渉問題について「ロシアは干渉した事はない、アメリカの内政問題に介入する事はない」と語り、トランプは「ロシア疑惑の捜査はアメリカにとって災難で共謀はなかった」と語った。トランプ大統領はとことんオバマの外交を覆したいようで、今回の首脳会談は孤立した米露両国が互いに傷をなめ合うものとなった。

先にトランプはNATO首脳会談で、欧州諸国に軍事予算を4%にすることを要求し、ロシアから原油と天然ガスを購入するドイツ批判を行い、「ドイツは経済的には敵だ」とまで語った。トランプの孤立主義は北朝鮮やロシアなど独裁国家に甘く、同盟国に厳しい特徴が表れている。

とにかくトランプ外交は覇権戦略に基づくのではなく、オバマの逆を進める外交で、これでは中国やロシア等独裁国家を利するだけに終わりかねない。特に経済政策での保護貿易主義は世界貿易の縮小を招きかねず、非常に危険で、しかもアメリカ経済がそれで強くなるわけではない。現在のアメリカは金融国家であり、製造業は外国に移っているのであるから、今更鉄鋼産業やアルミ産業が再生するはずもない。

とにかくトランプの外交はアメリカの覇権固めの戦略がなく、同盟国と争い、独裁国家を利するだけのように見える。トランプにしてみれば中間選挙に向けて外交面の成果が欲しいだけなのかもしれないが、同盟国は戸惑うばかりで、しかも世界を大軍拡へ導きかねない危うさを秘めている事を指摘しなければならない。
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