FC2ブログ

期待はずれの米朝首脳会談のお粗末!

世界中のメデアが12日の両首脳の署名式に注目した。その仰々しい署名式で合意された内容は抽象的で具体性がなにもなく、中身がなにもないお粗末としか言いようがないものであった。合意された4点は以下の通り。
(1)米朝の両国民が平和と繁栄を望んでいることにしたがって、新しい米朝関係を構築する。
(2)朝鮮半島に永続的で安定的な平和体制を構築するため共に努力する。
(3)北朝鮮が朝鮮半島を完全に非核化するために取り組むとした、板門店宣言を再確認する。
(4)米朝は戦争捕虜や行方不明兵の遺骨の回収に尽力する。

あまりにも抽象的で、非核化の手順やその時期や検証手段には全く触れていない。したがってアメリカ議会からは制裁解除に進むのではないかと懸念する声が次々出る事態となり、民主党のシューマ上院院内総務は「残虐で抑圧的な独裁体制に国際的な正当性を与えてしまった。」と非難した。

北朝鮮の朝鮮中央通信は両首脳が朝鮮半島の平和と安定、非核化を実現する過程で「段階別、同時行動の原則」を遵守することが重要との認識で一致したと報じた。これは北朝鮮が求めてきた段階的措置をアメリカが容認したと取れる内容で、非核化の具体化が今後紆余曲折することをうかがわせるものである。

米朝合意が具体的内容に踏み込めずに終わったことは、具体的内容でことごとく対立したのではないか?と想像される。合意が「朝鮮半島の非核化」となっている点は在韓米軍の撤退等を北朝鮮が狙っている事を示しており、妥協は難しいと思われる。アメリカ議会が心配しているように、今回の合意で北朝鮮への経済制裁がなし崩しに崩壊する可能性があり、どちらかというと北朝鮮が成果を得た内容となっている。

トランプ大統領は12日の記者会見で、首脳会談のさい日本人拉致問題を提起した事を明らかにしているが、その際の北朝鮮側の反応に付いては言及しなかった。またトランプ大統領は合意文書に盛り込まれなかった内容については「これから協議を行っていく」とだけ述べた。つまり今回の米朝首脳会談は「これから協議していく」というだけの内容なのだ。あまりの成果の無い内容に関係者の中に失望の声が出ている。今回も段階的に見返りを得て、最後に北朝鮮のいつもの「ちゃぶ台返し」で終わる可能性は強い。

トランプ大統領が今後の交渉で成果が得られるかどうかは、世界が北朝鮮への経済制裁を堅持できるかどうかにかかっている。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治