FC2ブログ

トランプが火を付けた「火薬庫」(中東)!

アメリカのイラン核合意からの離脱とエルサレムへの米大使館移転は、世界の火薬庫と呼ばれる中東に火の付いたたいまつを投げ込むに等しい行為であった。それはこれまで中東で「火消し役」であったアメリカが、「火付け役」に変わったことであり、その結果中東は地獄の様相を見せ始めた。

トランプがイラン核合意からの離脱を発表した翌日、イスラエル軍はシリア国内のイラン軍への数次に渡る空爆を行った。この空爆には最新のステルス攻撃機F35が参加したと言われている。またエルサレムへの米大使館移転式典の翌日にはパレスチナ自冶区内でのデモ隊にイスラエル軍が実弾を発砲しこれまでにパレスチナ人50人以上が死亡し、3月以降では既に100人以上が死亡した。またパレスチナ自冶区のガザでハマスとイスラエル軍の戦闘も起きている。

サウジとイランの代理戦争となっているイエメン内戦ではトランプ政権はサウジとアラブ首長国連邦に武器を売却し、極秘に特殊部隊をサウジに派遣している。中東にはもう一つ戦争が起きている。それはトルコ軍のクルド人武装組織への攻撃である。トルコはNATO加盟国だが、トルコのエルドアン政権はシリア国内に侵攻してクルド人武装組織への攻撃を行った。エルドアン政権は最近はクルド人を支援するアメリカから離れ、イラン・ロシア・トルコ「3国同盟」結成へと転じた。

トルコのアメリカ離れを見てアメリカの国防総省や国務省とトランプ政権の間で大きな対立が生じているようだ。トランプは米軍のシリア駐留に否定的で、このトランプのスタンスを見てトルコはシリア領内のクルド攻撃に踏み切った。トルコはイラクとシリアの内戦でクルド人武装勢力が強力な武装を成し遂げつつあることを脅威に見ており、アメリカ軍がシリアから撤兵すればクルド人勢力はトルコ軍の攻撃にさらされる事になるであろう。いまのところ国防総省や国務省が米軍のシリア撤兵を押しとどめているが、トランプがクルド人武装組織を見捨てるのは時間の問題と見られている。

こうしてトランプ政権は「火薬庫」に火をつけて、中東を戦乱の坩堝とすることで、中東を巨大な武器市場とするとともに、原油価格を高騰させ、世界最大の産油国のアメリカが、ぼろ儲けすることとなった。アメリカは軍需産業国であり、トランプはまさに中東を地獄と化することで、アメリカ一人勝ちの政策をもくろんだのである。中東の民は数多くの戦乱でますます難民化するほかない。重要な事はアメリカ政府が和平の騎手から、戦乱の「火付け役」に変わったことで、戦争の広がりを止める国がなくなったことである。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

SEO対策:政治