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在韓米軍撤退論の中での日本の防衛!

5月から6月初めに行われる米朝首脳会談では、北朝鮮の核ミサイル放棄とアメリカの在韓米軍撤退論が取引される可能性が強い。「アメリカ第一主義」のトランプにすればアメリカに届くミサイルを破棄さえすればかまわないのだから、この取引の実現可能性は高い。

トランプ大統領は大統領選の最中に「アメリカ・ファースト」「我々はもはや世界の警察官ではない」「我々が攻撃を受けても、日本は助ける必要はない。日米安保条約は不公平だ」との考えを述べてきた。つまりアメリカは韓国や日本から撤退したいのである。そのアメリカが北朝鮮と2国間交渉を行うのだから、その内容は日本にとって死活的な意味を持つのである。

米朝の融和は在韓米軍撤退につながり、在日米軍の削減につながるのは確実だ。日本は中距離弾道弾「ノドン」数百発の脅威と、中国の核ミサイルの脅威の中で、アメリカ軍に頼らない自主防衛が可能であろうか?問題は二つある。一つは核装備をどうするか?アメリカから買うのか?それとも自主開発か?二つ目はアメリカを引きとめる工夫で、ロシアカードを使いアメリカ軍を日本に留めることが可能かである。

中国拡張主義にとっては、トランプの世界の警察官役放棄は願ってもないことで、棚から牡丹餅どころではない。習近平は「太平洋は中国と米国が共存するのに十分な広さがあるので、2つの大国が意志疎通と連携を強化すべきだ。」と世界の分割統治を提案していたぐらいだか、西太平洋とインド洋を支配下におさめる海軍力強化を進めるであろう。

日本の防衛は根底から崩れつつあるのに、安倍首相は相も変わらずアメリカ一辺倒だ。アメリカが日本の防衛を嫌がっているのにトランプと一緒にゴルフをすれば守ってもらえると考えているかのようである。このままでは北のロシア・統一朝鮮・中国の核保有国の「反日統一戦線」に包囲され、日本の防衛は危機に陥りかねない。

安倍首相はこのような局面でも友達への利益誘導ばかりやるのであろうか?安倍政権は今後の日本の防衛についての構想を国民に説明すべきである。もはやアメリカを頼りにできない事は明らかなのだから、安倍とトランプのゴルフで解決する問題ではない。
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