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外交に長けた北朝鮮の狙い!

外交は日本のような島国は一般的に苦手で、大国の周辺の小国、北朝鮮のように半島国家の方が外交が得意なようである。

その北朝鮮は周辺国の援助をせしめながら、巧みに核開発を進め、見返りの援助をただ獲りしてきたのである。ところが今度のアメリカ大統領のトランプは本気で戦争準備を進め、側近に強硬派を集めている。そんなアメリカ相手に「段階的に」条件闘争を行うには、自分の背後を固めなければならない。

アメリカが関税で対中国への制裁を行い始めた時が北朝鮮のチャンスだった。自国の対中国派幹部達をすべて処刑して、1000年の敵であった中国をも膝を屈して味方とする。おそらくロシアおも今後取り込むのであろう。アメリカと自国の滅亡のかかる交渉をやるには、容易に軍事攻撃できない後ろ盾をそろえなければならないのである。

北朝鮮にとって好都合な事はトランプが鉄鋼やアルミで同盟国=貿易黒字国への関税をかけ、同盟国の足並みを崩していることである。また同盟国の安全保障を否定的に見ていることである。欧米や日本の関係は現状では最悪であり、むしろ独裁国家の陣営(中国、ロシア、北朝鮮、イラン)の方が政治権力は安定し、団結しているように見える。

欧州は経済統合をめぐり対立し、移民政策をめぐり分列している。自分たちの求心力を高めるために反ロシアの敵を作るやり方は最も危険な外交であり、アジアではそれが竹島や尖閣をめぐる「反日運動」であるのだから、世界の情勢が大戦前の状況に似てきていることを忘れてはいけない。

日本の周辺国、中国・ロシア・北朝鮮がいずれも核保有国となった今、日本の安全保障は危機にある。非核3原則などと言っていては、また非武装中立・護憲などと言っていては亡国を招きかねない事態が生まれているのである。北朝鮮は核放棄の見返りに安全保障と経済援助を獲得するためにアメリカと交渉する。駄目で元々核開発の時間稼ぎはできるのである。見返りの援助をする国はアメリカも中国も日本に出させるつもりなのだ。もし瀬戸際外交が失敗しても、中国とロシアを後ろ盾にしておけば、アメリカは攻撃できないことを金正恩は計算している。したたかというしかない。
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