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非核につながらない北朝鮮と韓国の合意!

韓国と北朝鮮の合意が発表された、その内容は次の5点である。
(1)4月末に南北首脳会談を開く
(2)首脳間のホットライン設置
(3)北への軍事的脅威が解消され、体制保障されたら核を保有する理由はない
(4)北はアメリカと非核化問題で協議する用意がある
(5)対話が続く間核・ミサイル実験は行わない

このうち(3)の軍事的脅威をどう解釈するかが問題で、文脈から一般論を述べただけで、いつもの見返り欲しさ、かつ攻撃回避の欺瞞策と捉えるべきであろう。ところがトランプ政権は外交上の成果が皆無なので、これを大きく評価している。危ういというしかない。

これまで何度北朝鮮に見返りの経済援助と引き換えに核開発「放棄」の約束を取り付けたのか?全ては嘘であった。今回こそ、アメリカは最初に核廃絶を無条件に表明しない限り対話に入るべきではない。安倍首相はトランプにその事をキチンと申し述べるべきである。少なくとも(3)は北朝鮮が軍事的脅威は解消されていない、といえば核保有は正当化されるのであり、これでは北朝鮮が主導的な立場を維持することになる。

北朝鮮は既に核・ミサイル実験を何度も行い、残るは大気圏再突入技術のみであり、その開発の時間稼ぎを南北首脳会談や米朝会談で行おうとするものである。今回の金正恩の微笑み外交は、アメリカの攻撃が迫ったので、恐怖から対話路線で攻撃を回避しようとするものである。韓国の文大統領は「統一朝鮮国家」が核保有国として存在することを目指している。したがって彼が北朝鮮の核隠蔽に加担している事は明らかな事である。

北朝鮮が経済制裁で、自国の存続がかかった戦略兵器を自分から放棄すると考えること自体おめでたいという他ない。北朝鮮が核を保持すれば、日本や韓国も核を保持して、使えない兵器とするほかない。アメリカが、自分は核を多量に保持しながら、北朝鮮には持つなということ自体無理がある。もはや核独占で覇権を維持することは不可能な時代なのだ。核兵器を全廃するためには全ての国が核を保持して使えない兵器とするほかに核全廃は不可能なのだ。
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