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「火薬庫」にたいまつを投げ込むトランプの狙い!

アメリカのトランプ大統領が「火薬庫」と呼ばれる中東のエルサレムをイスラエルの首都として認めると宣言した。ユダヤ教・イスラム教・キリスト教の聖地をイスラエルの首都として認めれば、イスラム過激派を暴力に掻き立て、この地をとんでもない戦乱に巻き込むことになるのは火を見るよりも明らかだ。これは明らかにイスラム過激派にテロの好機を与え、民集の怒りを掻き立て、「火薬庫」と呼ばれるこの地域に戦乱をもたらしかねない決定だ。

トランプ大統領は「これまでの大統領はこの件を主要な選挙公約に掲げてきたが、実行できなかった。私は今実行に移している。」とのべ公約実現が目的であるかのように説明した。歴代の大統領は公約を実行すれば、とんでもない混乱を招くことが分かっていたから実行できなかったのである。トランプはあたかも戦争を求めているかのようである。

大統領の弾劾に直面し、支持率は30%台に下がり続け、公約の実現は議会に妨げられているトランプ大統領は、局面の打開にいま戦争を必要としている。戦争になれば弾劾は行えず、議会は伝統的に戦争を遂行する大統領を支持する。当初は北朝鮮をターゲットにする予定であったが120万人の軍隊と核ミサイルを持つ北朝鮮相手だと膨大な数の戦死者が出る。そこでトランプは大きな戦争になりえない中東を選んだと見ることができる。中東で有れば戦争の主体はイスラエルだ、しかも国内でキリスト教右派とユダヤ人勢力を支持層として固められる。トランプ大統領にとってはいいことづくめなのである。

しかしこれは中東紛争の仲介者であったアメリカが紛争の当事者になりかねないことであり、もしエルサレムにアメリカが大使館を移すと攻撃対象になりかねない。今回のトランプ大統領の決定は落ち着いていたパレスチナ紛争に再び火を付けることであり、中東を戦火に巻き込みかねないことである。したがってイギリス政府もフランス政府も支持できないことを表明している。

国際社会はエルサレムについては誰が主権を有しているかは明確にせず、国際管理下に置くことを広く支持しているのは、エルサレムが「火薬庫」と呼ばれる中東の中の、そのまた「火薬庫」であるからに他ならない。戦略も理念もないハチャメチャな大統領が中東を大混乱に引き入れようとしている。トランプはまるで自分の弾劾への決意をアメリカ国民に迫るかのようであり、まさに墓穴を掘る行為というしかない。
安倍首相はトランプの決断を批判すべきである。
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コメント

ハチャメチャなトランプ!

トランプは戦争で弾劾を切り抜けるつもりですか?
この男は危険すぎます。
戦争の火付けばかりしています。

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