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世界同時株安の行方は?

アメリカのデフォルトは回避したが、今度は世界同時株安だ。日本政府のドル買い介入は何だったのか?間抜けな独り相撲というべきか?
EUもアメリカも日本も経済的な明るい材料が何もないのである。リーマン・ショックの時と違うのは深刻な財政危機が取るべき政策的手段を狭めていることだ。
リーマン・ショック時の金融危機は財政出動で先送りしただけで、問題は何も解決できていないのである。EUの財政危機は続いており、アメリカの住宅不況は改善していない。日本は大震災で打撃を受けているのに、消去法で円が買われている。それほどドルとユーロが危機なのだ。
円高で日本企業の輸出が大打撃を受けるであろう。復興どころか世界中の先進国が不況に向かっているように見える。
各国とも増税で財政再建をしたいところだが、増税は景気に悪影響を与える。豊富な資金は設備投資には回らず、投機資金となって資源を高騰させる。結果貧困化とインフレが人々の生活を圧迫する。
世界経済の機関車役が無い以上、各国の貧富の格差は拡大し、階級矛盾が激化せざるを得ないであろう。
今や日本病である経済の縮小再生産(デフレ)は、死滅しつつある資本主義の最後の特徴なのかもしれない。アメリカもEUも、死滅しつつある資本主義の業病に取りつかれている。アメリカのグローバリズムは、世界同時株安を身近な出来事にしたのである。
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テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済

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