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日本を正直者がバカを見ない社会にするべきだ!

新世紀ユニオンの委員長として、多くの事案の解決に心を砕く日々の中で、いかに被告企業が証拠をねつ造し、嘘を連ね、真面目な労働者を「トラブルメーカー」のように偽装するか、被告企業の側がいかに多くの嘘をでっち上げるかを毎日のように見ている。この国がいかに愚劣な国になりつつあるかを嘆かないわけにはいかない。

真面目に長時間働いてきた優秀な社員が、社長に面談で「何でも言え」と言われて「残業代を払ってください」と正直に話した結果「懲戒解雇」にされ、裁判書面で「高速道路のカードを不正使用した」とでっち上げに合い、窃盗犯のように扱われるのは不当と言う他ない。

多くの労働者が知らないうちにトラの尾を踏み、解雇され、でっち上げの理由で苦しんでいる。11年以上働いてきた女性が妊娠を会社に伝えたら、すぐに社長のパワハラが始まり「退職届を書け」「やる仕事がない」と怒鳴りつけて、重いうつ病にし、その女性は監督署や労働局に相談し、その場でマタハラで「勧告」の意味で電話します、と電話で指導しているのに、労災認定は却下だ。その女性は未熟児を出産した。

会社側の「怒鳴り付けた事はない」と言う主張が採用されて、労災申請も却下だ。正直者がひどい目に合い、違法行為をやるものがのさばるような社会にしたのは誰なのか?と大声で怒鳴りつけたい気持ちなのだ。その女性は今もうつ病だが、会社は退職扱いにした。何と言う非道か!恥を知れ!

役人は無責任で、会社の言いなりだ。解雇をやっても慰謝料は認めない、だから解雇裁判で負けても未払い賃金を払えば済む。多くが泣き寝入りするので解雇のやり得の国、それが日本だ。経営者なら違法行為はやり放題で、労働者には残業代さえ払われない国なのだ。

安倍政権の「働き方改革」で、日本の労働者は8兆5000億円の残業代が支払われなくなる。額に汗して働く者の努力を無にして、経営者だけがぼろ儲けする、そのようにまじめに働く人がバカを見る社会にしてはいけない。政府の規制緩和の政策が、正直者がバカを見る社会に日本をしているのだ。
新世紀ユニオン執行委員長 角野 守(かどの まもる)
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