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米中の覇権争いの時代となるのか?

アメリカの財政赤字の拡大で、米国内では多額の戦争費用を内政に使えとの内向き志向が強まっている。
アメリカが「息継ぎの和平」を必要としている事は間違いない。
欧州はギリシャ等の国家的金融危機が負担となっている。日本は大震災と原発事故で打撃を受けている。
こうした状況は中国に戦略的チャンスを見出す機会を与えた。中国の軍事的増強は国防的視点を超え、世界戦略を見据えている。空母の建造と海軍力の増強、ステルス機の開発、長距離ミサイルの大量配備などは、アメリカを念頭に置いているのである。
巡視船の大量建造は海洋資源確保が狙いである。
こうした中国の軍事的圧力の狙いは東南アジア諸国の衛星国化をひそかに狙っているのである。これに対し東南アジアで軍拡の動きが広がっている。台湾はFー16機の最新型の購入をアメリカに求め、ベトナムはロシアから潜水艦5隻の購入を決定した。
中国国内での暴動・デモなどの頻発と覇権主義的動きは関連している。中国に有利な戦略環境に加え、内的脆弱性を反映した内部矛盾の激化は、時に外的矛盾を激化させる作用がある。とりわけ中国国内の軍部の権力基盤の拡大は政府の統制を超えつつある事を見ておくべきである。
国民総生産が日本を抜いて世界第二位となった中国は、世界戦略を持ってインド洋の各地に海軍基地を作り、パキスタンとの軍事的関係を強めている。
中国は日本から購入した新幹線の技術をパクリ、各国に自分の独自技術として特許登録の申請をしている。日本が中国に資金や技術を支援したのは戦略的誤りであった。この節操のない大国はアジアの覇権どころか、アメリカとのG2で世界を管理する構想まで持つようになっている。
中国とアメリカは新・旧の覇権国家であるが、中国の脅威の中で、アメリカは当面内向きで頼りにならない、日本は対米自立し、多極外交で国家の安全を図る決意が必要となる戦略関係ができつつある。
アメリカの国債を買う金があれば日本は自立できる軍事力を持つことができるのである。
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