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独裁政権がのさばる世界の危険!

アメリカはトランプ大統領とマスコミの対立、反トランプのデモも相変わらずだ。イギリスはEU離脱で経済的衰退が予想される。フランスはマクロン政権が右翼に勝利したと言っても議会では少数派だ。世論が割れている事には違いがない。欧州諸国は右翼の台頭で揺れて、移民政策がつまづき始めた。

冷戦後の自由化が格差社会を生み、自由圏の先進国はどこも国論が分裂状態だ。何処もが外交どころではない。こうした格差社会では独裁国家の方が外交は有利になる。北朝鮮が核・ミサイル開発で核保有国の基盤を固め、サイバーテロで世界中を混乱させている。中国社会帝国主義が「一帯一路」の戦略で、アジアから欧州までの大経済圏戦略にのりだした。中国社会帝国主義がその野心を露呈しなじめたことは、やがて世界がその拡張主義の危険に巻き込まれることになるであろう。

中東はイスラム原理主義の反動復古がのさばり、西側世界の武器市場になっている。ロシアはウクライナのクリミア半島を併合して、経済制裁の打撃を受けているとはいえプーチン政権の支持率は高い。こうして見ると世界は欧米が社会的分裂で内政重視になり、その隙をついて独裁国家が得点を稼いでいるのである。つまり世界は軍事力による国境線の変更の時代を迎えている。

トランプ米政権が中国の「新型の大国間係」を逆手にとり、北朝鮮に経済制裁で核放棄をせまる戦略は、今のところ成功の兆しはない。逆に中国の自己の勢力圏での統治を認める結果になり、将来アメリカと軍事力による覇権争奪になることが心配される。

世界が軍事力でことを決する時代に突入し始め、各国が軍拡競争に乗り出しつつある。こうした時代に「憲法9条は日本の宝」という観念的平和主義=法的観念論は国防をおろそかにし、日本を亡国に導きかねない。また集団的自衛権で、アメリカの侵略戦争に加担する道も、日本を亡国に導くこととなる。

我々は、アメリカの一極支配が崩壊しつつある時、対米追随ではなく、対米自立して独自の防衛力を強化しつつ、平和主義を貫く道を提起したい。世界は独裁国家がのさばる時代へと突き進んでいるが、やがていくつかの軍事ブロック化が進むであろう。日本は再び「3国同盟」の誤りを繰り返すのではなく、自立して武装中立・平和主義を堅持しなければならない。
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