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習近平は中国の核心の地位を確立できるか?

習近平は、先の全人代で李克強首相が「習近平核心」を受け入れたことで、終身国家主席に一歩近づいた。習近平は、今年秋の党大会に提出する党規約改正案と来年春の全人代に提出する憲法改正案の作成を党中央弁公庁に命じている。

党規約改正案では「習近平思想」の文字を規約に入れること、憲法改正案では国家主席の3選禁止規定を削除するのが狙いである。つまり習近平は毛沢東と並ぶ終身国家主席の地位を狙っているのである。この二つの改正案は8月の「北載河会議」での党長老の審査が必要なのだ。

そこで習近平は4月に訪米し、トランプ大統領に「新型の大国間係」を受け入れさせた。これは「北載河会議」で党長老の終身国家主席承認への布石であった。しかし「新型の大国間係」とはアメリカの支配地域はアメリカが、中国の支配地域は中国が支配権を持つという、米中のアジアの分割支配を意味しており、この「新型の大国間係」をアメリカに受け入れさせた成果を見せて「北載河会議」での党長老たちの支持を得る筋書きなのだ。

習近平が5月に計画している「一帯一路」の国際インフラ投資構想のための国際会議を北京で開くのも「北載河会議」での党長老の支持を得るための布石なのである。習近平の国家戦略は、アメリカとの「新型の大国間係」を打ち立て、「一帯一路」のアジアと欧州を結ぶユーラシア経済圏構想で世界の覇権を固めることである。その為の中国の海洋進出であり、空母4隻体制の軍事力増強である。

ところが中・米の「新型の大国間係」で、中国は自分の勢力圏の北朝鮮の核放棄要求での経済制裁が北朝鮮に真っ向から敵対される事態になった。5月4日北朝鮮の労働党機関紙労働新聞は、中国が北朝鮮との関係における「レッドライン(超えてはならない一線)」を超えたとして異例の中国批判を展開した。労働新聞は中国の対北朝鮮制裁強化を論じた中国メデアの報道を批判し「我々は中国との関係におけるレッドラインを超えてはいない」「中国は乱暴にこの一線を踏みだし、躊躇なく踏み超えた」と主張した。北朝鮮は「我々はアメリカの侵略と脅威から祖国と人民を守るために核を保有した。その自衛的使命は今も変わらない。」としており、中国の言いなりにならない事を表明している。
習近平の核心としての地位は、アメリカとの「新型の大国間係」を打ち立てる必要があり、その為には経済制裁で北朝鮮を屈服させねばならない。ところが北朝鮮は中国の従属国として屈従する気がない。逆にロシアに接近して、中国の経済制裁に対坑しょうとしている。

習近平が5月に計画している「一帯一路」の国際会議を北京で開く狙いは、ロシアを利益で引き寄せて北朝鮮を力づくで屈服させる狙いなのである。習近平がうまく「北載河会議」での党長老の支持を得て毛沢東並みの終身国家主席の地位を得るには簡単にはいかないのである。中国が北朝鮮を屈従させられない時、中国の北朝鮮攻撃があるのか?北朝鮮指導部の、力による交替があるのか?注目される点である。トランプの中国による北朝鮮への圧力が思わぬ展開を見せるかもしれない。
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