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中国の新シルクロード戦略に難題が発生!

中国は1945年に新疆ウイグル自冶区を植民地支配している。新疆の石油・石炭開発とともに漢族の入植を進めた。人民解放軍も生産建設兵団という形で入植を進めた。いわゆる屯田兵のような形での入植である。この入植による新疆の同化政策はウイグル族の反発を生み、独立運動が高まった。「東トルキスタン独立運動」がアフガニスタンを拠点に独立闘争を進めるようになった。

インドの報道ではアフガニスタン内を中国製の装甲車が走行している写真を掲載し、ロイターも中国軍のアフガニスタンでの活動を報じているという。欧米のアフガン駐留兵力が少なくなり政府軍の訓練程度に規模が縮小した空白に中国軍が進出しているのである。

中国国内への天然ガスを運ぶパイプラインはトルクメニスタン・ウズベキスタン・ガザフスタンから新疆ウイグル自冶区を通過して運ばれる。ウイグル族の独立運動は中国のエネルギーラインを脅かすものであり、その拠点にアフガニスタンがなるのは困るのである。また新シルクロード戦略に沿って中国企業がアフガニスタンの銅鉱山を購入していることもあり、中国軍は欧米軍に代わってこの地域への関与を強めている。

新疆ウイグル自冶区の人口は1980年には漢族の比率が41%を占めるまでになったが、2014年には37%に低下し、最近では戸籍上は漢族の人口は変わらないが実数は過去10年で半減したと言われる。漢族を狙う連続テロで治安が悪化し、エネルギー産業が落ち込み、新疆から漢族の大脱出が起きているというのである。戸籍を残したまま沿海部へ流出する漢族が増えて、新疆ウイグル自冶区の漢族による支配が揺るぎ始めているのである。解放軍の生産建設兵団も同様に解散や解体になっていると言われている。これは事実上のウイグル同化政策の破たんである。

新疆ウイグル自冶区独立を目指す独立闘争が、欧米軍が撤退し始めたアフガニスタンを軍事拠点にすれば中国は新シルクロード戦略=「一帯一路戦略」どころではなくなる。自国のエネルギー安全保障にかかわる事態なのである。今年3月の全人代の新疆ウイグル自冶区の分科会に習近平主席が出たのは、新疆からの漢族の脱出を押し止めるためであった。

アフガニスタンの欧米軍(NATO)が撤退し、変わって中国軍がタリバン・ゲリラとの闘いに派兵を増やせば、中国は極めて「重い荷」を担ぐことになるであろう。新疆ウイグルの独立闘争が中国走資派指導部の「一帯一路」戦略を阻止することになるかもしれない。

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