金正男毒ガス暗殺でも北朝鮮に手出しできない米中!

アメリカはトランプ政権が発足したが、現在国内の大マスコミと政権が抗争中で、政策も移民問題など(内向き)の最中にある。中国も習近平政権は、今年秋の第19回党大会に向けて軍の上将と中将の高官47人を引退させ、習近平の軍権確立の最中にある。また韓国に至ってはパク・クネ大統領が弾劾の最中で、大統領不在とも言える政治空白の状況にある。

つまり北朝鮮の独裁者金正恩は、自分の兄金正男を暗殺しても、米・中・韓が何処も制裁や軍事行動を行う状況にない事を読んだ上で暗殺を実行しているのである。金正男氏は政治的野心もなく、3世代世襲に反対していたが、韓国にいる脱北者団体が北朝鮮亡命政府の樹立で金正男氏と接触するなどしており、北朝鮮の金正恩委員長にすれば、その存在が脅威であったのである。北朝鮮は中国の古代王朝とよく似た個人独裁の王朝なので、兄弟と言えど中国派で改革開放の張成沢(処刑された)から多額の資金を与えられていた兄金正男氏の存在は脅威であった。

アメリカにとっての北朝鮮は、核開発・ミサイル開発で韓国・日本を恫喝すればするほど、両国はアメリカの核の傘から逃れられず。韓国と日本はアメリカへの従属を続けるほかない。では中国はどうかというと、北朝鮮がいかに愚劣な個人独裁であろうと米軍基地のある韓国との緩衝地帯として中国は北朝鮮政権の存続を望んでいる。

つまり米中とも、朝鮮半島の現状固定化に戦略的利益を見出しているので、金正恩政権がミサイル実験をやり、核実験を繰り返し、海外で毒ガスで暗殺の主権侵害をしようが、現状では北東アジアに変化は起こりそうにない。最近中国政府が石炭の輸入禁止を発表したが、中国の軍は制裁等無視して北朝鮮との貿易を続けている。(習近平はまだ完全に軍権を掌握しているわけではない。しかし人事が行われる秋の党大会までには軍権を握るかもしれない。)

これが金正男暗殺事件で中国政府が沈黙を決め込み、アメリカが沈黙を続ける理由である。米中が半島の現状固定化を望んでいる以上、朝鮮半島の世界一愚劣な金正恩政権が当面、存続すると言うことなのだ。
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コメント

なるほど!

 拉致問題が解決しないのがよくわかります。米中が現状の固定化で一致しているのですね!北朝鮮の愚劣な政権がいつまでも続くのは本当によくないです。

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