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パキスタンから中国へのパイプライン計画が浮上!

国を挙げて覇権戦略に突き進む中国の弱点はエネルギーラインだ。マラッカ海峡が戦略的弱みとなる。そこで中国はミヤンマーから雲南省まで石油・天然ガスパイプラインを敷設している。最近ではパキスタンのアラビア湾沿岸に中国が建設しているダワダル港が、昨年11月に運用開始となった。中国がインド洋に重要な軍港としての拠点を確保したのである。

このダワダル港からパキスタン北部、さらにはインドとの係争地のカシミールを通り、中国の新疆ウイグル自冶区までのラインを中国の「エネルギー生命線」と位置付けて石油・天然ガスパイプラインを敷設する計画が明らかとなった。

実現すれば中東からの中国への輸送路がマラッカ海峡から南シナ海経由より8000キロも短縮でき、戦略的要衝のマラッカ海峡を通過しないでエネルギーを自国に送る二つ目のルートができることになる。アジアの覇権をめぐりトランプ米政権が5年後に中国と戦争を仕掛ける計画があることが浮上している中でのパイプライン計画の浮上である。

このパイプラインルートは戦略的・経済的に中国には非常にメリットがあるが、ヒマラヤの西部の山岳地帯はインドとの係争中のカシミール地方であり、パキスタンの隣国のアフガニスタンはイスラム原理主義のタリバンが力を持っている。中国がウイグル族を弾圧している関係でパキスタンの反中国イスラムゲリラの勢力圏でもある。

中国がこのパイプライン計画を実施に移すときは、アメリカとの覇権戦争が前提となる場合であることを念頭に置いておくべきであろう。中国はロシアのシベリアからの天然ガスのルートを確保しており、エネルギールートの数を増やすことは中国のエネルギー戦略の上で重要な布石である。

習近平はアメリカとの世界の覇権の分有を夢見ており、アメリカの一極支配から、中米のニ大国による世界支配を夢見ている。彼らは欧州まで高速鉄道を敷設して、新シルクロード戦略を具体化し、ユラシア経済圏の主導権を握る雄大な戦略を持っている。また海上戦力を強化して西太平洋からインド洋の海洋覇権も構想している。オバマ政権の非介入主義が中国の野心の実現の時間的機会を与えたのである。中米で進めているニカラグアの運河建設と合わせてみると、中国の地域覇権主義の野心が地球規模で膨れ上がっている事に警戒するべきである。

中国の戦略には、日本を外交的に屈服させ取り込むか、軍事占領して日本の技術と資金の取り込みをその戦略に組み込み構想している。政府は自衛隊の奇形的防衛的な装備を、攻撃防御の均衡のとれた装備に強化し、中国拡張主義の野心に備え、同時に対米自立の前提条件としての強力な防衛力を急ぎ備えるべきである。
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